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サンドはサンドイッチの略にあらず

ものすご〜〜〜い違和感がありました、最初きいたとき(見たときだったかな?)。

それは、○○サンド・ケーキという言い方。

一瞬、サンド=砂ってこと?、米粉とか使ってそういうざらっとした砂を思わせる食感にしているのかなぁと。
でも、しばらくして、それはサンドイッチの略だとわかりました。

ずっとそのことを考えていたわけではないのだけれど、頭の片隅には常にあって、さくっと調べたところ、私が感じた違和感は、日本語圏以外では当てはまるよう。

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そーだよね。
でも、あとひと押し、背中を押してくれる確証が欲しい。確信したいなぁ。

私は、イギリスに行くたびに、製菓や料理のコースに参加したり、食のプロのいる場所を訪問し、もちろん第一義はプログラムに参加することですが、同時に知識や疑問をぶつけるのにも最適なのです。

結局、私が抱いた違和感はその通り!ということで一件落着。
サンドはサンドイッチと略さない、と。
そして、実際に○○サンド・ケーキがあるというのも知りました。それは果たして、私がイメージしたように、米粉やコーンスターチを使うなどして、砂を思わせる食感に仕上げたケーキのこと、ぼろぼろこぼれるほどのものもあるとか。


では、間にクリームなどをはさむケーキを何と呼ぶのでしょうか?
別段サンドを意味する言葉を差し込む必要はなく、また入れるとしたら略さずにサンドイッチを使います。
これ、イギリスを代表するケーキの、ヴィクトリア・サンドイッチを思い起こせばわかりやすい。
ヴィクトリア・サンドイッチは、ヴィクトリア・サンドイッチ・ケーキだったり、ヴィクトリア・スポンジだったり、いくつか呼び方はあるものの、ヴィクトリア・サンド・ケーキということは断じて、ない。
それは、そう、サンドイッチを略して使わないからです。


この○○サンドイッチ・ケーキとは、ケーキを横半分、つまり2層のケーキのこと。
3層、4層など層が多いケーキの場合は、レイヤー/layer(層)という言葉を使って、○○レイヤー・ケーキと呼ばれます。

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そうは言っても、日本はサンドイッチをサンドって略すのが定着しちゃってるじゃない、という声がきこえてきそうですねぇ。。。
本当は略さずにサンドイッチをいう言葉を使って欲しいところだけれど、せめて英語表記の場合はサンドイッチ/sandwichとして欲しい、というのが私の願いです。
特にケーキの場合は、(クリームなどを)はさんだ、の意味でサンド/sandを使うと、砂のような食感と受け取られちゃいますよ。たとえ目の前にケーキがあっても、食感は見た目でわかんないですからね。

そう、英語で綴るとわかりやすいけれど、sand(サンド)をみて、それがsandwich(サンドイッチ)と推察するには無理がある、そういうことなのです。


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