マイメロ論より星野みなみ論

マイメロ論というのが一時期流行った。宇垣美里さんが提唱していたやつだ。

ざっくり説明すると、自分に不都合なことを言われた時にサンリオのマイメロディを憑依させ、「私はマイメロだよ~☆ 難しいことはよくわかんないしイチゴ食べたいでーす」みたいに思えばメンタルが守られるというもの。

どんなに理不尽なこともマイメロにとっては意味がないっていうのは納得できるし、こういうストレス対処法は多くの方に参考になる話だと思う。


それに今回対抗?すべく「星野みなみ論」を唱えたい。


まずこの論に入る前に星野みなみさんの紹介をしよう。

星野みなみさん(以下敬称略)は元乃木坂46のメンバーで既に芸能界から引退してしまっている。在籍当時はメンバーの中でも「妹キャラ」として他のメンバーに可愛がられる存在であった。デビューシングル「ぐるぐるカーテン」ではフロントメンバーも務めている。

ただ、要所要所でメンバーを支える側に立つなど姉御肌がある一面もあり「偉い」一面もあります。この「偉さ」についてはこの方のnoteを見てください。

さてこの「偉い」だが、星野のファン界隈には「みなみちゃん偉いねぇ~」というお決まりの文句がある。これは、ネット上で星野を溺愛する際に用いられていた用語で、『乃木坂工事中』(テレビ東京)でも「みなみ えらい」で検索するシーン、ラジオ番組『らじらー!』(NHKラジオ第1)で隔週レギュラーを務めていた星野がオリエンタルラジオの2人からいじられ浸透していった。

これ、ただ偉いことをしてるときに出るのではない。溺愛の意味を込めた言葉なので、

「みなみちゃんブログ更新して偉いねぇ~」
「みなみちゃん早起きしてて偉いねぇ~」
「みなみちゃんボ~としてて偉いねぇ~」

などのようにあらゆる行動に対しファン(ここでは”オタク”と表現するのが望ましいだろうか)が本人のブログやツイートにコメントしている。

それを見た私が思ったのは、これは星野みなみを自分に憑依させればストレス解消できるのでは!?ということ。

これが星野みなみ論の始まりである。


つまりはこうだ。

自分自身が気が滅入ったりなんなりでやる気、モチベーションが下がる。

最低限のことはしようと努力する。

星野みなみを自分に憑依させる。

自分の行動に対してオタクが「みなみちゃん〇〇してて偉いねぇ~」と思っていると信じ込む

ストレス解消!!

という流れだ。お分かりいただけだろうか。自分の行動が何をしたとしてもそれは星野みなみにとってすれば「偉いことになるのだ」


じゃあこれを用いた私の具体例を見ていこう。

研究室の会議を体調が悪く、サボりたくなった私。正直参加できるほどの体力はあるが欠席連絡を入れる。申し訳ないと自分に反省しようとするが、そこで一旦ストップ。

星野みなみの出番だ。

「みなみちゃん欠席連絡してて偉いねぇ~」

休んだことを悪と思うのではない。連絡を入れたことを善ととらえるのだ。そうすれば気が滅入ることもないし、肯定感も高くなる。

この論がマイメロ論と大きく異なるのは、他者からの評価を得たと錯覚できることだ。マイメロを下ろして考えるだけでは何も他者の意見は入らないが、どこか孤独を感じてしまうのではないか。ただ、星野みなみは違う。オタクという自らを応援する存在がいることで自己肯定感もアップしてしまうのだ。私は星野みなみ論はマイメロ論より優れていると思っている。


他にも、上司や先輩に怒られているときはこうだ。
「みなみちゃん人の話ちゃんと聞いてて偉いねぇ~」

会議に遅刻した時は
「みなみちゃん会議室向かってて偉いねぇ~」

人のものを壊したときは
「みなみちゃん罪悪感持ってて偉いねぇ~」

この世全てのストレスが和らぐ(実際は何も解決していないが)この論をぜひ用いて、皆さん健康的に日々を過ごしてほしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?