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マーキング王に『レーザー』はなる!

はねいぬ達の周りには、マーキングされたモノで溢れている。
いやいや、マーキングされていないモノなど人間しかないぐらいだ。
現代はトレーサビリティが不慮のコスト拡大を予防し、製品の保証や安全性を確保し、万が一の時の身元確認にも繋がっている。

レーザ加工の1番の用途は、意外にも刻印=マーキングである。
お高いレーザを印刷でもできるマーキングに使うなんて、と思いがちだが、レーザマーキングは奥が深い。

まずはじめに、マーキングする材料とマーキングの仕方について考えてみよう。

お菓子の袋やヨーグルトの容器には、製造日やロット番号、消費期限がマーキングされている。
スマホ、家電、自動車のようにリコールになる可能性があるものは、小さな部品どころか電子部品一個一個にマーキングがされている。
透明なガラスにも、鏡にも、メガネレンズにだって、職人クラスにしか分からないようなマーキングがしっかりされている。
体内に入れるペースメーカや、メス、恐怖の歯科器具に、薬一錠一錠にもマーキングされている。
ガンダニウム合金に次ぐ硬さの超硬の工具にも、愛を誓うダイヤモンドにも、ダイヤモンドに次ぐ硬度で透明なサファイアの時計窓にも、マーキングがされている。

そう、世は大マーキング時代である。
多くのレーザメーカは、マーキング王を目指し、色々な特徴を持った材料に立ち向かい、そして勝利の刻印を残していくのだ。

硬くて脆い材質で、しかも極小な半導体チップやセラミックコンデンサに、ロット番号をマーキングすることがレーザ以外にできるのか。
外側から削り取られないようにガラスの内部や、メガネレンズに視界の邪魔にならないくらい目立たないマーキングが、レーザ以外にできるのか。
体内に入れるペースメーカに、身体が拒絶反応を起こさないように素材を変化させるだけのマーキングをする方法が、レーザ以外にあるのか。
最高クラスに硬い材料に、容易くマーキングすることに、レーザよりコストに優れた加工があるのか。

そう、この大マーキング時代においてレーザは最高勢力であり、最適なツールなのである。
どんな工具よりも先に、サプライチェーンのトレーサビリティを一本に結ぶ“ひとつなぎの大秘宝”に辿り着くのは、レーザに違いない。
レーザで加工できないものは無いのだから、レーザにマーキングできないものも無いのだ。

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