見出し画像

ツインビームサイズ

長くレーザ業界に身を置いていると、いろいろな混乱に出くわす。
その1つが「ビームサイズ」である。
レーザ業界だけに身を置いているならば、「ビームサイズ」が指す意味は「レーザのビーム径」か「レーザの集光径」のほぼ2択なのだが、中二病を併発している場合には複雑さが二乗三乗になる。

中二病患者にとって「ビームサイズ」は、中二病をガンダム化したガンダムデスサイズが携帯する刀身がビームの大鎌か、アビゴルが携帯する「ビームサイス」の書き間違えを想像する。
これだけでも「ビームサイズ」の選択肢は4つもあるので、「ビームサイズ」の発信者がどの「ビームサイズ」を意図したのか想像しなければならない。

もし「レーザのビーム径」を指しているのであれば、光学系のどの部分なのか、そもそもレーザ発振器から出た時なのか、などを考えることになる。
「レーザの集光径」を指すのであれば答えはシンプルで、正確に数値を回答できる。

難しいのは「ビームサイズ」がガンダムから来ている可能性がある場合だ。
単純にガンダムデスサイズが好きな場合であっても、なぜ改修後のガンダムデスサイズヘルの「ツインビームサイズ」ではないのか。
「ツインビームサイズ」のことも「ビームサイズ」としてひっくるめての発信なのか。
いやいや、もしかしたらデスサイズヘルカスタムの「ビームシザース」のことを言いたかったのに、「ビームサイズ」と発信してしまったのか。
気を使いまくのだ。

アビゴルの「ビームサイス」を指してる場合は、さらに大変だ。
まずはアビゴルというマニアックなMSの再調査が必要になる。
そして改めて「ビームサイズ」ではなく「ビームサイス」であることの誤記を指摘するかスルーするかの判断を迫られる。
だがしかし、真に悩むのはアビゴルの話題をどう切り返すかである。
「Vガンダム観てなくて〜」は、Vガンダムという言葉を出した時点で詰むし、「あの時代にしては大きいよね」とか言って話が深まっても困る。
「頭尖ってるよね」とか「変形するよね」のようなちょっとだけしか知らない感をだして、一旦話題を変えれないか、など頭とブラウザがいっぱいになるまで試行錯誤を強いられことになる。

まあ、結局はガンダムには触れずにレーザ屋さんとして答えるのだが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?