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魔法少女はメタルを聴く

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魔法少女となり「魔法」を手に入れるために、ヘヴィメタルで修業を積むダークファンタジー。主人公は美人だけど陰キャの派遣社員、佐々木ほのか(26歳)。「魔法少女まどかマギカ」のオマー…
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#魔法少女まどかマギカ

魔法少女はメタルを聴く 第二話「うわあ、魔法って本当にあるんですね!」

天井にいたはずのわたしは、いつのまにやら、もっと高いところを浮遊している。 なんだかとっ…

魔法少女はメタルを聴く 第3話「なんか、ぜんぶむなしいんだよね」

会社から帰宅してベッドでまどろむうちに、二時間ほど眠りに落ちてしまったらしい。 わたしは…

#17 魔法少女はメタルを聴く 第4話「そんなにいいもんじゃないよ」

わたしの柱となったバンドは、アイアン・メイデン。 格調高いメタル界の巨人である。八十年代…

魔法少女はメタルを聴く 第5話「意味のないことなんて、ひとつもないと思う」

レイに、彼氏ができた――。 彼女からそう告げられたとき、天空からまるで、トール神の巨大な…

魔法少女はメタルを聴く 第6話「だって、癪じゃない」

「さち子もよくやるよねー」と、これもまた、女子社員AとBが陰で言っているところを通りすが…

魔法少女はメタルを聴く 第7話「自分があってのことなんだよ」

――デイブ・ムステインを思う。 メタリカの元ギタリスト、旅の途中でメタ「リカ」から放逐さ…

#129 タコ山さんとの「まどマギトーク!」

話は、ロックスターの住む町、氷雨街のロマンス酒場で進行する。 氷雨街は、東京にあって、昔ながらの情緒ある街並みと、郊外の車社会の境界に存在する。関東の魔都といえば鎌倉だが、この町も氷雨というメタファーが示すとおり、事象の境界線が曖昧ですべてを曖昧にする。 ロックとも言えるし、ただの魔境とも言える。 ロマンス酒場は、古民家を改装した居酒屋で、狭いくせに、吹き抜けの3階建てで、常に80年代歌謡曲が流れる。提供される料理は安く、すべてがうまい。知らないうちに少し寿命を奪われている