2016年1月の記事一覧
『生きとることを知らせておくれ』
生きとるんやね
今頃涙が出る
白とグレイの毛糸玉はあたしの足元をぐるぐる回り「行かないで」とぶうぶう言うたのよ
8年過ごしても、ああ、あんたが生きとることを、つゆとも知らなんだ
あたしは、ホンマのクズなのよ
でもあんたは生きるのね
あたしを好きだと迷いもせず言うのね
あたしの汚れた心など、おかまいなしに愛してくれるのね
隣り合う者どもも、生きとるのね
人が、そこにいるのね
教えて
『夜明けのマシンガンで撃ち抜いてくれ』
疲弊していると少しやつれてくるのがいいな
手元にマシンガンがあれば迷わず乱射やで、君たち運がいいね、あたしの手に銃が無くて良かったよね
などと妄想しつつ
マシンガンがあったとしてもあたしは、使い方を知らんので、ええとこ暴発して自分だけ死んでちょっと部屋を汚した末に嘲笑や哀れみの的になるくらいの出世劇なのだろうぜ
とヘラヘラ笑いながらYouTubeでROCKを聴いている
最近なんだかひと
『呪術的自己防衛、破綻せぬように』
プライベートスペースを守るおまじないをしている。
ひとに圧を感じるのは疲れているのだ。
「警官の命は問題ではない」Tシャツ。「黒人の命は大切である」という前作からの発展形である、と知ればまた意味が変化する。
破綻せぬように暗示と象徴でやりくりだ。
もとより強い酩酊を10代から重ねているため、感覚は人様と大きく相違する。
もっとも、幼き頃より声や音楽が色や形で見えてはいた。
今はどうでもいい。