見出し画像

自己紹介・このnoteについて


はじめまして。


整形外科医で手外科医のシロクマと申します。
普段は私立病院の勤務医として診療を行っています。
現在、医師免許取得後17年目、整形外科専門医取得後10年目、手外科専門医取得後4年目になります。まだまだ先輩方と比べればひよっこですが、知識のみでなく経験からも判断できることが増えてきました。

専門領域は手の外科で、手の骨折や腱・靭帯・神経の損傷、バネ指・手根管症候群・母指CM関節症・へバーデン結節などを中心に年間400例以上の手術を担当しています。得意分野は直径1.9mmの手関鏡鏡を用いた、鏡視下手術です。医療に100%はありませんが、手術を決心して臨まれる患者さんに、出来るだけ安全・安心・安楽な手術を提供できるよう、日々取り組んでおりま
す。

これまで、診療の傍ら、学会発表や論文作成、講演などを行なってきました。珍しい症例を発表したり、新しい診断方法や治療方法の有効性などについて調査する学術活動はとても有意義だと思いますが、これらの活動が、目の前の患者さんにすぐに役立つかというとそうでもありません。また講演会ではいろいろな情報を得ても、一度聴いただけでは分からない、分かっても行動変化には繋がらないということも(自分事として)強く感じてきました。

一方で、ふだん外来で患者さんとコミュニケーションする中で、多くの患者さんが共通して持つ疑問点や悩みがあることがわかってきました。診察中にこれらを全て解決してもらいたいと思う一方、限られた時間の中でお互いに理解できることには限りがあります。

また意を決して病院を受診される患者さんは氷山の一角であり、症状はあるけど受診をためらわれている方、忙しくてなかなか受診できない方、近くに専門の医師がいない方など、外来でただ患者さんを診ているだけでは手助けできない方々が大勢いらっしゃることにも気付きました。

このようなジレンマをなんとか解決できないかと思っていた時、noteで発信することに思い至りました。


noteで取り組みたいこと

このnoteをはじめるにあたり、以下の点を目的にしたいと考えています。

①整形外科・手外科疾患の解説


ネット上には多くの情報がありますが、これらの情報はその発信者の立場にかなり影響を受けています。私は手術を行う病院勤務医の立場ですが、この立場からの発信は比較的少ないと思います。普段外来で患者さんに説明する流れに沿って出来るだけわかりやすく、また時間的制約がない分より精度の
高い情報を発信していきたいと考えています。

記事は「ゆっくり解説」と「マイオピニオン」の2層構造としております。
・「ゆっくり解説」では普段の外来で説明する内容のうち、比較的広く受け入れられているものをまとめています。病気の大まかな情報について知りたい方向けの内容です。
・「マイオピニオン」ではより深掘りし、私の考えている事や、私のやり方などをできるだけ丁寧に解説しています。外来受診後にさらに深く知りたい方や、治療方針について悩んでいる方を想定読者としています。本当は外来で説明したいけど時間制約があり難しい、より具体的な情報を提供する内容となっています。

②患者さんとの繋がりの場


手術後の患者さんで、状態が安定した方は一旦診察終了としています。時間的制約の多い外来診療で患者さんの総数を増やしていくと、お一人にかけられる時間はどんどん短くなってしまい、診療の質が低下するためです。最後に「(治療)お疲れさまでした。また何か問題があれば受診してください」と挨拶していますが、「先生と会えなくなるのは残念です」「ずっとこの病院にいらっしゃいますか?」「ずっと先でもいいので予約をお願いします」とのお声をいただくことがあります。私もこのようなお声をかけてくださる患者さんとのお別れはとても寂しいです。
私のことを頼りにしてくださる患者さんと長く関係を持つために、このnoteを活用できるのではと考えています。

このnoteではこれから週1回ペースで①の情報発信活動をおこなっていきたいと考えています。もし興味のある方がいらっしゃいましたら是非フォローをよろしくお願いします。
また今後、メンバーシップ制度を利用し、自主勉強会や診療以外の活動も行っていく予定です。

ご利用いただくにあたり、以下の点にご注意ください。

1)診療は行いません


診療は医師法、医療法により厳密に規定されており、この場を用いて行うことはできません。私がこの場を使って提供できるのは「専門家としての意見」までが限界です。検査をしたり、処方をしたりといったオンライン診療ではありませんのでご注意ください。

2)勤務先や所属団体とこの活動には関係はありません


完全に個人としての活動になりますので、私のnoteに関連するご質問などを勤務先や所属団体にしないようにお願いします。

3)課金制です


note記事、メンバーシップともに課金制です。
記事は2層になっており、一般的な情報(ゆっくり解説)はフリーでお読みいただけるようにし、より専門的であったり私の個人的な見解を述べる内容(マイオピニオン)については課金とさせていただきます(無用な誤解や間違った解釈をできるだけ防ぐためです)。また価格は変動制となりますので、悪しからずご了承ください。

4)情報は個人的に参考にされる程度にとどめてください


医療、特に整形外科では各医師により方針に大きな違いがあることがよくあります。現在主治医の先生がいらっしゃる方は、私の意見と主治医の先生の意見が異なる場合もあることを十分ご理解ください。患者さんの状態や各医師の状況によりできることとできないことがあります。くれぐれも私の意見をもとに主治医の先生とトラブルを起こしたり、私の意見を主治医の先生に強制するようなことのないようにお願いします。

最後に:noteをはじめたきっかけ

最後までお読みいただきありがとうございました。
実は現在の私の状態として、診療+学術活動+プライベート(育児など)=100%という感じでそれほど余裕がない日々を送っております。そんな中で、無謀にもnoteという新しい挑戦を始めてみたいと思ったのは、voicyという音声メディアで木下斉さんのチャンネルを聴き始めたことがきっかけです。現状に甘んじることなく、常に新しい挑戦を!というマインドを日々刺激してもらい、重い腰がやっとあがりました(#ジブン株式会社マガジン)。まずはやってみること!を第一にこのnoteを充実させていきたいと思います。いろいろと不慣れなこともあるかと思いますが、皆様のあたたかい応援をいただければ幸いです。よろしくお願いします。
(私の活動を応援いただける方は励みになりますので、ぜひスキマークをよろしくお願いします)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?