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老眼 将棋用がパソコンに便利?

皆さん、将棋ってやりますでしょうか。ハンサムもルールは一応把握はしておりますが、自宅に盤があるわけでもなく、将棋アプリをスマホに入れているわけでもなく。世は藤井聡太さんと羽生善治さんの熱い戦いが話題になっていますが、その話題を拡げられるほど詳しいわけでもなく。結局メガネの話です。

こんにちは、ロウガニスト、ハンサムです。

題名にあります「将棋用」。はてさてどんなメガネなんでしょうか。長瀬の様に将棋を概念として知っている、くらいの人間でも使えるんでしょうか。まずは本日ご案内するレンズの3種類はこんな感じです。

・老眼鏡
・近々両用
・アシストレンズ

まずは他と比較したいので敢えてここで「老眼鏡」の話をしたいと思います。

老眼鏡

遠:✕ 中:△ 近:◎

近くだけ、のレンズですね。中距離を△にしたのは、目の調節力(筋力)次第ではその辺りも見えなくもない、という人がそこそこいるからです。ですが基本はスマホや読書の距離「だけ」。デスクトップPCは若干遠いし、新聞をテーブルに手に持たず「置いて」隅々まで広く読みたい人にはあまり向いてません。本当に手に持ったものを見るためのレンズです。

歪み


周囲が全体的に真っ黒になってますが、虫眼鏡と同じ視界だと思ってください。真ん中はハッキリ拡大されていても、周辺はゆがみます。画像を見て頂ければすぐにお分かりいただけるかと。でもですね。スマホでニュースを読む、読書する、そんな時に前後3行くらいを同時進行で読む方はいないと思います。一点集中型でOKなのでレンズ周囲は歪んで良いんです。

老眼鏡オススメフレーム術

より快適な老眼鏡を作るにあたり、注意すると良いことが3点。

・レンズサイズを小さくする。
・腕(テンプル)は柔らかいものを。
・奇抜なメガネでOK!

レンズサイズが小さいフレームを選ぶことで、歪みが出る部分が削れるので見え方が思った以上に気持ちよくなります。またレンズ自体が単純に小さくなり、軽くなるので掛け心地が上がります。追加料金になることも多いですが、遠視度数の方であれば「径指定」「薄型加工」をすることでもっと薄く出来ます。ソレに関しては懇意のメガネ屋さんに聞くか、ハンサムにご相談ください。

老眼鏡は基本、頻繁に掛けたり外したりを行うので型崩れ、特に緩みやすいです。細いメタルの腕のメガネを選ぶと弾力性が高いので掛け外し時にかかる力を逃がし、型崩れを防いでくれます。自分でネジを締めなおそうにも、老眼鏡なしではネジが絞められないじゃないですか!(力説)
 ただし腕が柔らかいと、掛け外し時に振動が起こりやすくネジのゆるみに繋がりますので、柔らかいメガネを選んだ時は「両手で」「ゆっくり」掛け外しをしてください。

老眼鏡あるあるに「どこに置いたか忘れた」というものがあります。なので、メガネ自体はもちろん、ケースも目立つ形、目立つ色にしてください。コレだけで一気に時間短縮になります。そもそも人前でかける前提のメガネではないのでファンキーすぎる、コミカルすぎる、プリティすぎる、そんなメガネでOKです。人前に出しても「ソレどこで買ったの?」なんて話題にもなりますし会話力が上がるってもんです。


さてでは他の二種類の話をしていきましょう。今回の三本のイラストを並べるとこんな感じ。


前回は遠中近(青黄赤)の3つの焦点が入っていたレンズでしたが、今回のレンズは焦点(色数)が減っています。その分、黒い歪みの部分が大きく減っています。前回お話した中近もほぼ2焦点でした。イラストを見てみると・・・


必要のない所を削って拡大させれば遠近が中近になりました!そして、使い方を限定したおかげで歪みゾーン(黒い部分)が減りました。つまり中近以上に用途を絞っていけばもっと歪みが少なくなる!ということです。前回のレンズは1本でほとんどが賄える「便利さ」がウリでしたが、今回のレンズは「見える快適さ」の方に重きを置いたレンズたちだと思ってください。

近近両用


遠:✕ 中:◎ 近:◎

さてこれがタイトルにもあります別名「将棋用」レンズです。老眼鏡を掛け、詰め将棋の本を読みながら、盤面を見ます。本の距離(35cm)にピントの合った老眼鏡では、盤面の距離(80cm)は見えません。仕方なく頭を盤面に近づける。また本に戻る、また・・・ハトの様に頭を前後にさせながら将棋を打つ方が多かったらしいです。そして現代では書類とモニターで頭を前後させているハトパソコンの人がなんと多いことか!ということでハトにならない
「奥行きのある老眼鏡」それが近近両用です。


見え方

2m先は見えない代わりに手が届く範囲は全部キレイ。モニターも卓上カレンダーも、書類も、スマホも、引き出しの中も、全部OK。ただ席を立つときは見えないので掛け外しは必須になります。

近近両用が合う人

裸眼で視力は出ている方が圧倒的に多いです。極力メガネをかけている時間を少なくしたい。仕事中、基本的に座ってばかりいる方、ミシンをよく使う方、美容師、理容師にも好まれます。また漫画家さんもデジタル化が進み、モニターを使うことが多くなっていますので、近近のニーズはこの吉祥寺だと少し多いように感じます。


アシストレンズ


遠:◎ 中:◎

これは、初回でお話した「労眼」用レンズです。

また、老眼が少し始まってきたけど、見えないんじゃなくて「疲れる」といった老眼初期に使う、または労眼予防のためのレンズです。

近視の人でよくあるのは「長時間のパソコン作業は度数の弱い、古い眼鏡の方が楽」でも「かけ替えもめんどくさい」かつ「普段使ってるメガネも見えにくい訳でもない」、「なんか疲れる」。

視力の良い人だと「既製品の老眼鏡だと強すぎるからもう少し弱いモノが欲しい」でも「かけたり外したりもめんどくさい」かつ「裸眼でも見えにくい訳でもない」、「なんか疲れる」。

老眼の症状というものは朝起きたらいきなりスマホが見えなくなった!というようにいきなり来るものではありません。徐々に、徐々に、そして確実にストーキングしてきます。なので「見えにくい」という症状の前に「頭痛」「眼痛」「肩こり」「目の奥が熱い」というような別の形で現れます。

それを遠近両用みたいに4段階も5段階も一気に度数を変えるのではなくほんの2段階くらい変えてあげる、視力を出す、くっきり見える為ではなく「目の働きをアシストする」レンズです。

使い方は遠近両用と基本同じなのでPC作業の際はモニターを見下ろすように「モニター位置を下げる」「モニターを少し傾ける」「椅子を高くする」とやってあげると目線の下のアシスト部分が使えるので楽になります。スマホも真正面で見るより少しおへそに近い位置で持つと見やすいです。


というコトで6種類のレンズを色々語ってみました。いかがでしたでしょうか。前回のお話で言いましたような

自分に合う、全部◎!歪みゼロ!と思えるレンズ

この中にありましたか?

これは眼科を非難するわけではないんですが。ハンサムは老眼対策こそメガネ屋の方が満足感が高いと思っています。前職で眼科のマーケティングもやっていたので20以上の眼科で視力検査のお手伝いをしていた経験があるんですが。ほとんどの眼科はテスト用の遠近両用、中近両用、近々両用を一種類ずつ。古ーい古ーいHOYAのリマークというアシストレンズが1種類しかありませんでした。メーカーの違いも、品質の違いも分からない。ただ度数を決めるだけ。すべての眼科がそうだとは言いませんが、テスト用レンズを複数、多種類持っているところは少ないです。

Nikon、HOYA、ZEISSとメーカーが変わるだけで見え方も慣れやすさも変わります。1万円の、3万円の、5万円のレンズで歩きやすさが格段に変わります。メガネ専門店ではソレを納得いくまで試せます。なので出来上がりの感覚をほぼ100点に近い状況で体感できるのがメガネ屋の強みでもあります。ウチのお店でも前回今回でお話した6種類のテストレンズを30種類以上揃えています。


今回のお話で「ちょっと試してみようかな」と思えましたら「老眼仲間」のハンサムが視力検査しますよ。

沼はすぐそこです。フヒヒ。


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