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この春から子供にスマホを持たせる保護者へ

春ですね。
桜の見頃もピークを越え、世間の春休みももう半ばといったところ。

4月から新生活を迎える方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

新生活は様々な変化のタイミングですよね。
私の人生も、入学や卒業、就職といったポイントはひとつの転機になっていることが多かったです。


印象深いのは、高校への入学。

中学生までは携帯電話を持たず、余暇はさけるチーズ(とうがらし味)を食べながら赤川次郎の小説を読むことに没頭していた私ですが、高校生になるのを機に人生で初めてスマホを持ちました。

これにより、文庫本の紙面だけではなく、広いインターネットの世界にも繋がりを持つようになったんですね。

私が高校に進学した頃というのは、ちょうどスマホが普及してきたぐらいで、中学時代まではガラケーを持っている子がほとんどという感じでした。
その間はさけるチーズ(とうがらし味)と赤川次郎の文庫本だけが娯楽だった私ですから、高校生での携帯デビューはいきなりスマホということに。

中学までの最強セット



スマホって実際、インターネットの世界との繋がり具合がガラケーとは比べ物にならないんですよね。
携帯電話というより、小さなパソコンなんです。

それまでたまに母親のガラケーを弄らせてもらっては簡素なホームページを見るだけでも大冒険しているような気分だった私が、ある日突然、緻密なグラフィックでゲームができるわ、全ウェブサイト見放題だわ、動画も見れるわ、文字さえ打てば友達から見知らぬ人とまでコミュニケーションをとれるわ、という神のようなアイテムを手にしてしまったわけです。






ここで、この春から子供にスマホを持たせる保護者の方々に、ネット出会い厨歴10年の私から伝えたいことがあります。

※ネット出会い厨……マッチングアプリや出会い系サイトを駆使し、ネットで知り合った人と逢瀬を重ねまくる人を指す、私による造語。




そう、私はあの春から、広いネットの世界へ旅立ち、様々な出会いをしたのです。

簡単に言うならば、トークアプリやマッチングアプリを入れまくり、男と会いまくりました。




年頃の子供は、スマホを持つとほぼ100%の確率でよく知らない人間と連絡を取り合うと思った方が良いです。




私は携帯の類を持たせることを高校生になるまで我慢させてくれた両親に、今となっては心から感謝しています。

高校生も見知らぬ人間とやり取りし会ってしまうには十分に危険な年齢ですが、この年齢が下がれば下がるほどに本人の危機感の低さも、会おうとしてくる相手のヤバさも増すでしょう。

だから高校生でまだ良かった。




さらに現代はTikTokとかいう非常に治安が悪い黒歴史製造機や、その他SNSも発達していて、危険極まりないです。

私が中高生の頃にTikTokがなくて良かったと心底思います。きっと私はろくに眉の手入れもせず年季の入ったズタボロの制服で踊っている姿を全世界に発信していたに違いないでしょう。

それでも、眉が少年ジャンプでしか見ない末広がりの形をしていたり、プリーツスカートのお尻部分がテカテカになっているくらいは全然可愛いもんです。

何気なく投稿した日常のちょっとした悪ふざけが、インターネットという広い海に解き放たれれば多くの人の目に触れ、仲間内だけで見ている「日常」ではなくなります。


眉が末広がりだった頃





まぁ、だからどうするのが最適解かとかは、私は教育者じゃないのでわかりません。

ただ、人間はスマホ持ったら知らない人間と連絡取り出すもの、くらいに思っておいた方が良いことは間違いありません。

必ずひとつくらいは見知らぬ人間とメッセージを送り合うようなアプリをインストールします。

また、自分の顔や名前は、思っているより簡単にネットの海へ放流します。



だから、誰と遊んでくるかとか、高校生くらいまではしっかり聞いて良いし、

門限もしっかりあって良いです。

大人からは「顔写真や個人情報は絶対に載せるな」と言い切っても良いと思います。それでもちょっとは載せるので。



若いうちからインターネット海の波を乗りこなして大成功するような青少年は、大人がとやかく言ったところで、自己判断でやって成功しますから。
だから成功しない方を止めるつもりで、危険な目にだけは合わないようにと、しっかり注意喚起して良いと私は思います。



ちなみに学生時代の私は、非行などとは程遠く、成績もほどほどに優秀、ほぼ皆勤で学校に通う真面目な子供でした。

しかしながら、初めてスマホを持った高校一年生でネット上の見知らぬ人間とメッセージでやり取りし顔を合わせましたし、高校卒業後はマッチングアプリに狂い咲きました。

幸いなことに、学生時代から数え切れない程の人と会いまくってきた割には身に危険が及ぶほどの出来事やその後の人生に大きく影響する事態は体験せずに済んでいますが、しっかり大人になった今思えばこれは本当に運が良かったなと感じます。

よくマッチングアプリで知り合った男女のトラブルがネットニュースになると、「あきちゃんも気につけてね……」と友達からリンクが送られてきたりします。
マッチングアプリやインターネットの交流は、適切に使いこなせばリアルの垣根を越えた出会いをもたらしてくれます。
しかし、少年少女のうちというのは、その初々しさを利用し漬け込もうという悪い人間も多く引きつけるのです。


自分の娘や息子は真面目だから大丈夫などとは思わないこと。

人はスマホ持ったら知らんやつと会う。

出会い厨歴10年の私から伝えたいことです。

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