#11 期待のハードルの高さ
二十数年前、家庭科の時間にみんなが遊んでしまっている中、ひとり鍋を見守っていた私に「いいお嫁さんになれるよ」と言ってきたひとがいた。今から振り返ると、「目の前の相手が異性愛者で、将来結婚し、その結婚生活において女性であるから家事を担うはずである」と信じて疑わないってすごいなと思うけれど、当時の私は「なんだかなぁ」と思いながら曖昧に微笑んだだけだった。
「将来、自分の奥さんには①専業主婦になって家にいて欲しい。②仕事をしてもいいけど家事はしっかりやってほしい。③仕事をばり