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PØRTAL-電子版-

【PØRTAL DIGITAL】インディミュージック・ZINE『PØRTAL』のコンテンツをウェブ用に編集した電子版。インタビュー、コラムなどいつでもパソコン、スマホ、タブレット…
電子版では過去のアーカイブとインタビューなど一部のコンテンツ。限定のポッドキャストなどを視聴可能で…
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#アルバム

【INTERVIEW】May Rio―ソロアーティストとして、シンガーとして、一人の人間として。このアルバムにもっと肉付けをしたかったの。

PØRTAL ARCHIVES ■G is for Gemini(2023) May Rio(メイ・リオ)はニューヨークを拠点に活動するソロ・インディー・アーティスト。ビジュアル・アートのバックグラウンドを持ち、Poppiesのメンバーとして活動していた経歴を持つ。 長期的な活動を見据えて常に新鮮さを保ち、ある種の自発性を保つことを大切にしていると彼女は言う。2021年にデビューアルバム『Easy Bammer』をリリース。今年3月1日にはJoe LaPorta待望のニュー

【INTERVIEW】Buzz Kull―パフォーマンスをしているときは、まるで自動操縦しているような感じだね。感じることも考えることもなく、ただ、ステージ上で一人の人間ができる限りの力を発揮しようとしているよ。

PØRTAL ARCHIVES ■G is for Gemini(2023) Buzz Kullはダークウェーブ界のプリンスMarc Dwyerによるプロジェクト。ファースト・アルバム『Chroma』(2017年:Burning Rose)、続くセカンド・アルバム『New Kind Of Cross』(2018年:Burning Rose / Avant! Records / Funeral Party)をリリースして以来、アンダーグラウンド・シーンで信頼を得た。そんなBu

【INTERVIEW】Pearly Drops―このアルバムの曲には、解決できない不安感が漂っているように感じたから、その表現の一部という事だね。一方で居心地の良い温もりや優しさもあった。

PØRTAL ARCHIVES ■G is for Gemini(2023) Pearly Dropsはフィンランドのヘルシンキを拠点とするサンドラ・テルボネンとユウソ・マリンによるシンセポップ・デュオ。 元はFemme En Fourrureと言う別ユニットで活動していたが、2020年にPearly Dropsとしてデビューアルバム『Call For Help』をリリース。鮮やかなエレクトロニクスとダイナミックなビートで紡ぐポップトラックとグライムスを思わせるボーカルも相

【INTERVIEW】Aerofall―世界で起きているあらゆる"悪"や困難"に対して、みんなをひとつにする音楽があることを伝えたい。すべての人に平和を。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE EIGHT(2022) Aerofallは新作『RH』で恐るべき進化を遂げた。シューゲイズ・バンドとして2014年にセルフタイトルでデビューして以来、東欧シーンを代表する存在して第一線で活躍しているバンドで来日経験もある。キャリアとしては集大成としても良いところなのだが、今作がデビューであるかのような新鮮さを感じさせてくれる『RH』はまさに「驚愕」としか良いようがない。いや、もしかすると、これこそがデビュー当時から既にあったAe

【INTERVIEW】Queen Kwong―正直なところ、音楽を演奏することは、"楽しむ"ためというよりも、私にとってセラピー的な意味合いが強いと思うの。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE SEVEN(2022) Queen Kwongは17歳でナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーに見出されたCarre Kwong Callaway率いるインディーロック・バンド/プロジェクト。彼女がまだソロのSSWだった2005年にWith Teethツアーではナイン・インチ・ネイルズのオープニング・アクトに抜擢され、トレント・レズナーの助言によりLAへ移住し、Queen Kwongが結成される。2009年にはWave G

【INTERVIEW】Emanuela―私は困難な状況や環境で育ち、純粋な心を持つ機会がほとんどなかったように思う。あの最悪の場所であんなに純粋でいられるなんて、私はある種の天使に違いない。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE SEVEN(2022) ジャンルと言う既成概念を超えて、ポップカルチャーを取り込みつつ、LGBTQIAにも目を向け、さらにSpotify、TikTokといった新しい発信にも順応してネットワークを広げるZ世代のミュージック・シーン。 Emanuelaはそんなポスト・ジャンル時代に才能を開花させた気鋭のアーティストである。そのグリッチなエレクトロニック・サウンドは非常に完成度が高く、34423、Utaeら日本国内のアーティストともコ

【INTERVIEW】Sophia Bel―何年もの間、不安で不器用な10代の自分を拒絶し、解離させようとしてきました。でも、自分自身と自分の過去を愛し、受け入れることを学んだの。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE SEVEN(2022) モントリオール出身のシンガーソングライターSophia Belは、2022年4月に待望のアルバム『Anxious Avoidant』をリリースした。今作ではシングル 「2AM (And I Did It Again) 」や「All Fucking Weekend」をはじめ、90年代グランジ、00年代ポップパンクに対するリスペクトを隠す事無くストレートに表現しており、アルバムそのものが音楽と真摯に向き合う彼

【INTERVIEW】The Stargazer Lilies―このバンドではより音をシンプルにしようと考えていて、つまり、書いた曲の生の感情を引き出したかっただけなんだ。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE FIVE(2021) 2006年から通算3枚のアルバムをリリースし、00年代以降のシューゲイズ・シーンの多様化に多大な影響を与えたSoundpool(サウンドプール)のメンバーKim FieldとJohn Cepによって結成され、2013年にGraveface Recordsよりデビューアルバム『We Are The Dreamers』をリリース。2019年には通算4枚目のLP『Occabot』をリリースし、イギリスのカルチャー

【INTERVIEW】Penny Diving―私は現在、フェミニストとジェンダー研究を学んでいるので、社会学と抑圧について学ぶことが大きな関心事になっているわ。

PØRTAL ARCHIVES ISSUE FIVE(2021) 多文化主義として知られるカナダ。同国でも特にカルチャーを牽引するのがPenny Divingが拠点としているケベック州モントリオールである。 住民の7割弱が第一言語をフランス語としており、フランス文化と北米文化と混合しながら発展した文化の歴史を持つ。ミュージック・シーンにおいても話題には事欠くは無く、Arcade Fire(アーケイド・ファイア)やGrimes(グライムス)、Blue Hawaii(ブルー・ハ

【INTERVIEW】Amusement Parks on Fire―デビュー当時僕は19歳で、今は34歳になった。音楽へのアプローチや評価という点で、どれほどの違いがあるか大袈裟に語る事は出来ないね。人生における他のすべての事と同様に。

PØRTAL ARCHIVES ISSUE ONE(2019)収録 00年代に巻き起こったNu gaze (ニュー・ゲイザー) ムーブメントの最重要バンド、Amusement Parks on Fire (以下APOF) にインタヴューを行った。 マイケル・フィーリック率いるAPOFは若干15歳にしてマネジメントと契約を行い、 デビュー・アルバム「アミューズメント・パークス・オン・ファイア』は各方面から賞賛を受ける。 2006年の2nd「アウト・オブ・ジ・エンジェルズ』は日

【INTERVIEW】Blushing―パンデミックが始まってよりオープンマインドを心がけるようになったわ。バンドとしての距離が縮まって、音楽業界のような妥協の多いrollercoaster(急激な変化)にも対応できるようになった。

PØRTAL ARCHIVES ISSUE SIX(2022)収録 今では米シューゲイズ・シーンを牽引する存在となったオースティンのBlushingが待望のニューアルバム『Possessions』をリリースする。 元Lushのミキ・ベレーニが「Blame」に参加、「The Fires」ではRideのマーク・ガードナーがミックスとマスタリングを手掛けている。本物のインディミュージック・ファンであれば、その意味と重要性は容易に理解出来るだろう。表情の違う3曲をシングルに選んだ真

【INTERVIEW】Lonesome Dove―私自身、そしてバンドメンバーも皆、幅広い音楽的背景を持っていて、本当にそこに制限はないと思ってる。

PØRTAL ARCHIVES ISSUE SIX(2022)収録 オーストラリアのインディロック・バンドLonesome DoveはシンガーソングライターNici Wardを中心に2021年にパースで結成されたバンド。Best CoastやThe Pixies、The Breedersをヒーローと語るLonesome Doveの音楽はシンプルでパワーに溢れている。2021年にEP『AWWWW』をリリースしたリードギター/ボーカルのNiciにインタヴューを行った。