マガジンのカバー画像

PØRTAL-電子版-

【PØRTAL DIGITAL】インディミュージック・ZINE『PØRTAL』のコンテンツをウェブ用に編集した電子版。インタビュー、コラムなどいつでもパソコン、スマホ、タブレット…
電子版では過去のアーカイブとインタビューなど一部のコンテンツ。限定のポッドキャストなどを視聴可能で…
¥500 / 月
運営しているクリエイター

#音楽

【INTERVIEW】Mirror Figure―「Initial Thought」を完成させた時、自分達の在りたい姿の暗号を解いたような気がしたのを覚えているよ。

PØRTAL ARCHIVES ■G is for Gemini(2023) Ray Libby と Kaycie Satterfieldからなるロサンゼルスのインディーロック・デュオ。2022年にデビューシングル「Initial Thought」でデビュー。今年3月に2ndシングル「Leap of Faith」をリリースしたばかりのニューフェイスである。リリースは僅か2曲ながらドリーミーかつ疾走感のある印象深いサウンドでインディファンの心を鷲掴みにするMirror Fig

【INTERVIEW】Pearly Drops―このアルバムの曲には、解決できない不安感が漂っているように感じたから、その表現の一部という事だね。一方で居心地の良い温もりや優しさもあった。

PØRTAL ARCHIVES ■G is for Gemini(2023) Pearly Dropsはフィンランドのヘルシンキを拠点とするサンドラ・テルボネンとユウソ・マリンによるシンセポップ・デュオ。 元はFemme En Fourrureと言う別ユニットで活動していたが、2020年にPearly Dropsとしてデビューアルバム『Call For Help』をリリース。鮮やかなエレクトロニクスとダイナミックなビートで紡ぐポップトラックとグライムスを思わせるボーカルも相

【INTERVIEW】Bo Milli―Bo Milliはアーティスト名を変える前と同じプロジェクトであると同時に、パンデミックによって私の音楽活動の2つの部分が切り離されたことで、全く別のものになったとも言えるわ。

PØRTAL ARCHIVES ■G is for Gemini(2023) Bo Milliはノルウェーのベルゲン出身の新進アーティストEmilie Østebø(エミリー・オステボ)によるプロジェクト。若干21歳にしてデビューシングルをリリース。最新シングル「Good Kid」を今年2月にリリースしたばかりだが、インディーロックと90年代の雰囲気を同居させた、Phoebe Bridgers、Snail Mail、Soccer Mommyなどを思わせるキャッチーなトラック

【INTERVIEW】Virgins―天国というと、絶対的な涅槃、至福、完璧を想像するけど、実際に天国に行くには死ななければならないんだ。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE EIGHT(2022) Virginsはベルファストを拠点とする注目すべき新人シューゲイザー・バンドで10月14日にデビューEP『Transmit A Little Heaven』をリリースしたばかり。90年代のクラシック・シューゲイザーの雰囲気のみならず、2000年代のリバイバルを経由して現代的にアップデートされたサウンドが心地良い。久々に轟音ノイズ&ウィスパー系シューゲイザーの有望株の出現に歓喜するファンも多いだろう。まだ彼

【INTERVIEW】Aerofall―世界で起きているあらゆる"悪"や困難"に対して、みんなをひとつにする音楽があることを伝えたい。すべての人に平和を。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE EIGHT(2022) Aerofallは新作『RH』で恐るべき進化を遂げた。シューゲイズ・バンドとして2014年にセルフタイトルでデビューして以来、東欧シーンを代表する存在して第一線で活躍しているバンドで来日経験もある。キャリアとしては集大成としても良いところなのだが、今作がデビューであるかのような新鮮さを感じさせてくれる『RH』はまさに「驚愕」としか良いようがない。いや、もしかすると、これこそがデビュー当時から既にあったAe

The Underground Scene Ahead 2023-2022年のDark Wave/Cold Waveの振り返りと2023年の展望-

アンダーグラウンドな存在でありながら確実に新たなリスナーを増やし続けているDark Wave/Cold Waveシーン。2022年も多くの名作や注目を集めるアーティストが出現したが、この記事ではシーンを代表的する名盤や、筆者が個人的に注目したアーティスト等から2022年のDark Wave/Cold Waveシーンを振り返っていきたいと思う。 なお、この記事には筆者が同様のテーマで選曲したプレイリストも付属しており、紹介したアーティストはもちろん、記事内には収まり切れなかっ

【INTERVIEW】Yndling―Beach HouseとMazzy Starは、私が初めてドリーム・ポップに出会ったバンド。彼女達は私のスタイルを確立する上でとても重要な存在で、正直なところ、その音楽なしでは今の私はないと思います。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE SEVEN(2022) Yndlingはノルウェーのアーティスト、Silje Espevikによるドリームポップ・プロジェクト。 囁くようなベースラインに揺らめくシンセのフロウを重ねる作風はまるで曲全体で歌っているかのような不思議な一体感を感じさせる。2021年からいくつかのシングルをリリースし、22年はじめに待望のデビューEP『Yndling』を発表。さらに5月、これに2曲を追加した『Yndling』(Deluxe)をリリース

【INTERVIEW】The Underground Youth―特にマーク・E・スミスのことはずっとリスペクトしてて影響を受けてるアーティストの1人なんだ。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE TWO(2019) 漆黒のサイケデリック・ロックバンドThe Underground Youthは2008年にCraig Dyerのクリエイティブ・プロジェクトとしてスタートした。シネマティックなローファイ・サイケデリアから、ロマンチックかつメランコリックなノイジー・ポストパンクまでユニークなサウンドと、一環した美学で長年活動を続けている。2012年にFuzz Club Recordsと契約した彼らはCraig(ボーカル/ギター

【INTERVIEW】Gibby Miller―僕はDaisのアーティストや友人達を含めて、今まさに芸術を創造している人々から常に刺激を受けているんだ。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE FOUR(2020) Gibby Millerはロサンゼルスを拠点に活動するプロダクトデザイナー/アーティストである。 彼は2007年から友人であるRyan Martinと共にDais Recordsの共同創設者となった。現在ではXeno & Oaklander、Drab Majesty、Riki、Choir Boyなどのアーティストを擁するUSゴシック、ダークウェイブ、ポストパンク・シーンの重要レーベルであるDais Reco

【INTERVIEW】Teen Body―『Dreamo』では、レコードをプロデュースすることに抵抗がない時期だったから、自分達なりのプロダクションのテイストをもっと注入することが出来たんだ。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE TWO(2019) ドリームポップ、シューゲイズはリバイバルと言う過渡期を終え、既に次世代の真っ只中にある。音楽史から様々なエッセンスを吸収して表現も多様化したハイブリット種が多数誕生し、シーンは混沌とした状態を楽しんでいる。 ブルックリンを拠点に活動するTeen Bodyもそんな時代に現れるべくして現れたバンドである。美しいメロディとリバーブで表現される空間表現の美学と、ローファイ、ギターポップ然とした雰囲気が印象的なアルバム

【INTERVIEW】Bat Nouveau―僕は世界中の様々な種類の音楽を聴くことを試してる。それは個人的な表現の普遍性と自信につながる為のものだからね。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE TWO(2019) Bat Nouveauは、オーストラリア、ブリスベン拠点のAlex PalmerとTodd Manionによるポスト・パンク/ゴシックロック・バンド。結成から現在までの活動、 そしてアルバム 『Metamorphoses』 について、「PØRTAL-Metamorphoses feat. Bat Nouveau」(※1) 出演のため来日中の Todd Manion にインタビューを行った。 (※1) こちら

【INTERVIEW】Crocodiles―僕は常に最もクールで快適に思っているのが、70年代から80年代後半のニューヨークのアートとミュージックカルチャー。そこからインスピレーションを得ているんだ。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE FIVE(2021) Fat Possum Recordsからのリリースきっかけに世界にその名を轟かせたCrocodiles。デビュー当時からローリング・ストーン紙をはじめとした海外プレスがこぞって大絶賛し、「アート・パンクの復活!」とまで言わしめた。音楽を軸に思想やファッションに至るまで、美学の結晶のような存在であり続ける彼らのクリエイティビティについて、ギタリストでコンポーザーでもあるCharlieに尋ねてみた。 彼らは20

【INTERVIEW】Fawns of Love―私たちは2人の間で折衷的な好みを持っているので、私たちの音楽を分類するのが難しいのは理にかなっていると思うわ。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE FIVE(2021) 今や世界でカルト的な人気を獲得したDrab Majestyを筆頭に、The KVB、アイスランドのKælan Miklaなどシューゲイズ、ドリームポップに親和性をもつ、ダークウェイブ/ポストパンク勢が着々と若い世代からの支持を獲得している。 カリフォルニア州ベーカーズフィールドを拠点に活動するJenny Andreotti(ボーカル)、Joseph Andreotti(シンセサイザー、テナーギター)によるポ

【INTERVIEW】Penny Diving―私は現在、フェミニストとジェンダー研究を学んでいるので、社会学と抑圧について学ぶことが大きな関心事になっているわ。

PØRTAL ARCHIVES ISSUE FIVE(2021) 多文化主義として知られるカナダ。同国でも特にカルチャーを牽引するのがPenny Divingが拠点としているケベック州モントリオールである。 住民の7割弱が第一言語をフランス語としており、フランス文化と北米文化と混合しながら発展した文化の歴史を持つ。ミュージック・シーンにおいても話題には事欠くは無く、Arcade Fire(アーケイド・ファイア)やGrimes(グライムス)、Blue Hawaii(ブルー・ハ