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【PØRTAL DIGITAL】インディミュージック・ZINE『PØRTAL』のコンテンツをウェブ用に編集した電子版。インタビュー、コラムなどいつでもパソコン、スマホ、タブレット…
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#音楽記事

Russian Indie Guide Vol.5 -ロシアのポストパンクとカセットテープ-

来年発売のZINE PØRTAL ISSUE Ten より「Russian Indie Guide Vol.5」を先行公開。 ロシアのポストパンクのフィジカル音源を探していると、カセットテープでのリリースを非常に多く目にする。今回はロシアのインディーシーン…特にポストパンクシーンにとって重要な存在であるカセットテープレーベルについて紹介したいと思う。 その前に、まずはカセットテープが登場した70年代後半~80年代のロシア(当時はソビエト連邦)の音楽シーンについても触れ

The Underground Scene Ahead 2023-2022年のDark Wave/Cold Waveの振り返りと2023年の展望-

アンダーグラウンドな存在でありながら確実に新たなリスナーを増やし続けているDark Wave/Cold Waveシーン。2022年も多くの名作や注目を集めるアーティストが出現したが、この記事ではシーンを代表的する名盤や、筆者が個人的に注目したアーティスト等から2022年のDark Wave/Cold Waveシーンを振り返っていきたいと思う。 なお、この記事には筆者が同様のテーマで選曲したプレイリストも付属しており、紹介したアーティストはもちろん、記事内には収まり切れなかっ

【INTERVIEW】Yndling―Beach HouseとMazzy Starは、私が初めてドリーム・ポップに出会ったバンド。彼女達は私のスタイルを確立する上でとても重要な存在で、正直なところ、その音楽なしでは今の私はないと思います。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE SEVEN(2022) Yndlingはノルウェーのアーティスト、Silje Espevikによるドリームポップ・プロジェクト。 囁くようなベースラインに揺らめくシンセのフロウを重ねる作風はまるで曲全体で歌っているかのような不思議な一体感を感じさせる。2021年からいくつかのシングルをリリースし、22年はじめに待望のデビューEP『Yndling』を発表。さらに5月、これに2曲を追加した『Yndling』(Deluxe)をリリース

【INTERVIEW】Sophia Bel―何年もの間、不安で不器用な10代の自分を拒絶し、解離させようとしてきました。でも、自分自身と自分の過去を愛し、受け入れることを学んだの。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE SEVEN(2022) モントリオール出身のシンガーソングライターSophia Belは、2022年4月に待望のアルバム『Anxious Avoidant』をリリースした。今作ではシングル 「2AM (And I Did It Again) 」や「All Fucking Weekend」をはじめ、90年代グランジ、00年代ポップパンクに対するリスペクトを隠す事無くストレートに表現しており、アルバムそのものが音楽と真摯に向き合う彼

英国滞在記 『Captured Tracks』

ニューヨークのブルックリンにあるCaptured Trackレーベル。僕が好きなレーベルの一つだ。ざっとここからリリースした代表的なバンドを上げるとDum Dum Girls、Blank Dogs、DIIV、Beach Fossils、Wild Nothing、Mac Demarco等、レーベルを意識せずに聞いていたらリリース元がCaptured Tracksだった、なんてことも結構あるかもしれない。 それほどまでにこのレーベルは現在のUSの音楽シーンにとって重要なバンドを発