いじめルーレット
「いじめ」は受けた人の心を深く傷つけるもの。「いじめ」はあってはならないもの。
誰もがそう思うのではないでしょうか。でも実際は「身の回りで起きてたことがない」と語る人ははなかなかいないのではないでしょうか。
他SNSで「フル無視ルーレット」という言葉を見かけました。
さて、私の小学生の時の話をしたいと思います。
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私の小学校は1学年200人弱、30人前後のクラス編成でした。
2年に1度クラス替えがあって、高学年になったときも当然クラス替えがありました。
最初の半年間は何もなかったのに、なぜか突然、私がいた女子グループの中で「フル無視ルーレット」がはじまったのです。
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私のグループには女子が6〜7人ほどいて、その中には元気で明るいボス格の子がいました。仮にAとします。
どんなきっかけかは分からないけど、Aの気分次第で2〜3週間、あるいはもう少し長いスパンで無視が始まります。その期間が終わるとまた次のターゲットも同じように。
時々、Aにそれとなく立ち向かおうとハブられてる子に話しかけるメンバーもいたし自分も同じく話しかけてみたりするものの、Aはその光景をみるや否やターゲットじゃない子をたちまちその場から連れ出してしまうのです。
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幸い、Aとは別々の中学校でした。また、私は中学校以降の同級生に非常に恵まれたため、楽しく学生生活を終えることができました。
ただ、小学生だったときの自分はどうすればよかったのかと今でも自問する時があります。答えはでません。小学校最後の1年半は大して楽しくもなかった記憶ばかり残ってます。
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件の彼女に数年前たまたま会うことがありました。その時分かったのは、彼女は家庭環境で満たされていなかったこと、その後も満たされてはいなさそうだったということ。家庭内のストレスを学校内でAも自覚しないままに発散していたのではないかと思います。Aなりの捌け口だったのかなぁ、と。だからといってやっていいことではないです、もちろん。
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いじめの報道を目にするたびに、主観ですが加害者は心が満たされてない人が多いように思えます。自己肯定感が低かったり、家庭内で自分の居場所がなかったり。そういった土台がぐらついてる人が加害者となりうるのではないかと。
子育てをしている中で、子どもが加害者にも被害者にもならないようにするにはどうすればいいのかと日々考えています。
多様性が叫ばれる中、気が合う他者がひとりでもいてくれればと願うけど、自分が一生付き合っていくのは自分なわけだから、まずは自分を大切にする土台作りを育児する中でやっていきたいと思っています。
ただの備忘録です。