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世界は変わった。オンライン配信はどうか。

これまでの連続する配信に関する「なめらかなオンライン配信の世界」では、コロナ禍でイベント運営がオンラインにシフトして行った状況を実行体制を含めて記載してきました。
その内容と連続する中での現状(2020/11)での実行に関する内容をまとめてみます。

まずはおさらい

コロナ禍という名称で新型の流行感染症の罹患リスクが高まっていく中で、国の体制を含めた行政の行動抑制措置が行われ、人の行動は経済活動全般を含めて制限がかかる状況になりました。
その中で経済活動の多くは集合体としての形態をとることが難しくなり、集合を原則とした行動様式は変化を求められることとなった。

集合して効率的に情報共有とタスク処理をしていた営利活動は、密集してはならないという前提を元に必然的にオンラインへ舵をふることとなった。
リモートワークに代表されるような勤務形態、各種ソフトウェアインフラを活用したオンラインMTGなど。
その中で、なかなかに難しくなったのは偶発的な出会いの契機となるオフラインのイベントでした。

オフラインイベントの役割

2019年までに数多く実行されてきた参加者を一同に集めてのイベント。
オンライン化が進んだ現在では「オフラインイベント」という風に表しているものですが、この機能を端的にまとめておくと以下の内容になります。

・イベント内容からの情報取得
・イベント参加者との出会いや情報交換
・(息抜き等を含む社外活動としての口実)

これらが存在していましたがオンラインのイベントとなった場合には機能するのは限定的になる。

イベント内容からの情報取得:◎

オンラインでの参加であっても問題なく行える。
むしろ、移動を含めなくて良くなるため効率が良くなる点が素晴らしい。

イベント参加者との出会いや情報交換:△

zoomのブレイクアウトルームやremoと言ったコミュニケーションを強化した機能やサービスはある。
けれど、使い方やその特性に馴染めるかどうかは運営してきた体感から言うと、使われても参加者の30%行けばいい方ではないかと思う。
*参加者の属性によると思う。上記の%はFukuokaGrowthNextでの参加属性をベースに記載。

(息抜き等を含む社外活動としての口実):×

座席や自宅の一室で受ける場合には、気分転換は行えない。

オンラインイベントの現況

上記のようなジレンマの中にあって、コロナ禍の一時的な収束により部分的なオフラインの解放活動は行われています。

福岡市が公布するガイドライン

座席位置、登壇スペースの配置工夫や参加者属性の収集と検温体調管理の徹底により、スペースに許容できる人数制限は存在するものの、オフラインで参加ができる状況もちらほら。
それでもイベントの母数自体はオンライン関連のものが主流で、オフライン併用の開催は少ないですね。

また、イベント運営者側としてはオフラインを含めた開催をしたいと言う欲求や、登壇側としてステージの上でオープンに話したいと言う欲求がある。
これらを上記のガイドライン等を参照しつつ、現場につなぎ込んでいくと言うのが2020年後半から2021年前半のチャレンジとなっていくでしょう。

また、年始からバシバシとオンラインイベントを回してきた事業体では機材とノウハウの両面でインフラが整ってきており、マルチチャンネルカメラワークでの配信も行える状況ができてきていると言う点では、より高品質な配信も行える余裕と共に、体験自体を最大化する工夫も生じているはず。

イベントに参加すると言う体験だけで言えば、より高精度の体験ができていくはず。それは、オンラインとオフラインの兼ね合いを見てもすぐ近い未来で体験できそう。

イベント開催移管する今後の見通し

・オンライン/オフラインへの特化

オンラインで開催できると言うことから「登壇者のアサイン」を比較的柔軟に行うことができると言う利点を最大限に活用する動きを取ると言うところからオンライン特化型。
一方でマッチングや偶発性の生じやすさよりオフライン特化としての動きを行なっていくイベントも見られるようになってきました。記事作成の段階で見かけられたイベントとして以下のものを紹介しておきます。

オンライン特化 updataNOW 20

ウイングアーク1stが毎年開催している国内最大級のビジネスイベント「ウイングアークフォーラム」。
今年は「updataNOW 20」と名前を変え、オンライン開催。
データ活用とDXを基軸に、ネクストノーマル時代に向けた洞察から、各業界・業種の先進的な成功事例、そして、ビジネスを加速する最新のサービス紹介まで、65を超えるセッションをお届けします。

65を超えるセッション数。。。膨大ですね。
企業ブランディングの一環として行う内容としてはかなり大規模な部類であると思います。

オフライン特化 ICCサミット FUKUOKA 2021

新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念される中、2020年8月31日〜9月3日の4日間に渡って開催したICCサミット KYOTO 2020には 約700名の参加者が参加し、無事開催することができました。新型コロナウイルスの感染報告者はゼロでした。結果として前回のICCサミット KYOTO 2020の全体の評価は回答者の78.4%が「最高だった」と回答しております。

オフラインで触れ合うことができるイベントの開放感を含めたとしても、全オフラインでの実行は素晴らしい。実行のためのガイドラインや導線の設計への意気込みは並々ならぬ実行値と予測による対策を重ねられたであろう内容。

・オンラインとオフラインの混成:ハイブリッド型

基本的にオフラインを前提としてきた組織団体であれば、どうにかオフラインイベントを実現したいと言う機外で過ごされてきている中で、混成での開催。fgnでの呼称としては「ハイブリッド型」の運営を目指そうと言う流れも生じていると思います。

ぱっと考えると「zoom」つないで適宜会場とつないでいけばいんでしょ?と言う、考えに至りますが、実質オフラインのみ、オンラインのみのイベント実行の1.5~2倍くらいの対応が必要になります。

これは、オフラインの整備(これまでやってきたこと)+オンラインの整備(新しく増えたこと)+オフラインとオンラインをつなぐインフラ整備(さらに増えること)を混成させる取り組みとなるから。
最後尾に置いたオフラインとオンラインをつなぐインフラ整備これがやっかいなものです。

・音声入力マイクとオフライン出力の確保
・会場映像のカメラワーク
・ビデオキャプチャ等での配信映像管理
・配信ソフトやチャンネルへの流し込み

餅は餅屋。配信環境に慣れた人員を配置して実行に当たる必要がありますし、なんなら外注のメンバーをアサインしないとこぼれ落ちます。怖いやつ。

これらを駆使していくことで見えてくる配信の未来。
簡単には進められないけれど、機会を無くさずつなげていくために必要な措置ですね。

fgnのイベント配信内容の中ではいくつか実現している内容もありますので、アーカイブ動画を参考にしていただければと思います。

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