アンティークでしか手に入らないコールボックス
いろんな意味で、
アンティークでしか手に入らない家具は
いろいろありますが、
今の時代に合わなくなって、
使うことがなくなった家具を見つけると、
なんだか愛おしくなってしまうんです(笑)
いい意味で
「時代遅れ」の家具が
今も残っていて、当時とは違う使い方で
大切にされているって、
アンティーク家具らしさだなって。
そんな時代遅れの家具の一つが・・・
コールボックス!
コール=coalとは、石炭のこと。
ヴィクトリア時代、お料理やお風呂、暖炉の燃料として
なくてはならないものが石炭。
どの家庭にも、必ず屋外のバックヤードに
石炭が置いてあって、
コールバケツと呼ばれるバケツを使って、
お家の中に運び入れていました。
上流階級のお家では、
石炭を暖炉に運んで火を入れることが
メイドの朝一番の仕事。
そういえば、ダウントンアビーでもオープニングで
メイドが暖炉に石炭をいれて火をつけているシーンがあったな~
暖炉はもちろん高級品!
なので、家具や調度品が完璧に揃った
客間にあって、暖炉の側に置いておく
コールボックスも、もちろん高級品!
石炭は見た目が悪いということで、
わざわざ石炭が見えないよう、
フタ付きで装飾が美しい家具の中に入れていたんです。
その美しい家具が、コールボックス!
ハッキリ言って、石炭を入れるための家具としては
もったいなさ過ぎる~
でも、お客様に見せて自慢するための家具だった
と思えば、この美しさもなんだか納得(笑)
今日、ご紹介したものは、
昔は石炭を入れていた家具ですが、
今は、ゴミバコやスリッパ入れとして
さらに贅沢な使い方で楽しまれています(笑)
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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