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仕事つくる#3 バイオマス事業でビジネスオーナーになる方法

こんにちは、半田です。昨日の冒頭で便秘解消のコツを紹介しましたが、私同様絶対に便秘にならない奴がいたんですよ。誰だか分りますか?

それは秋刀魚(サンマ)です。秋刀魚には胃袋がなくて、食べたものをすぐに排泄してしまうんだそうです。だから、他の魚と違って秋刀魚の内臓は苦味が少なくて美味しいんですね。

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さあ、今日はバイオマスで金と時間を手に入れる方法を模索してみようと思う。まず、タイトルにあるビジネスオーナーについて簡単に説明しておく。ビジネスオーナーとは直訳すると「ビジネスを所有している人」であり、つまり「はじめに仕組みを作り上げて自分の労働力をかけなくても収入を得られる人」のことをいう。

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この図は金持ち父さんシリーズでお馴染みですな。まあ皆さんもよくご存知だと思うが、左側のE(従業員)とS(自営業者)は自力でお金を稼いでいる人。右側のB(ビジネスオーナー)とI(投資家)は他力で稼いでいる人のことである。右側と左側の決定的な違いは自由な時間があるかないかだ。当然、右側が自由な時間を手にしている側にあたる。人生は一度きりなのだから価値あるビジネスを作り上げたり、そのようなビジネスに投資したりして自由な時間を手に入れたいと言ってもバチは当たらないだろう。ちなみに私はEとSの立場にありバッチリ左側を陣取っている(笑)。

しこしこ働いているわけだ。

木質バイオマス事業のビジネスモデル

タイトルを満足させるためには木質バイオマス(ここでは熱供給)事業のビジネスモデルについても説明しておかなければならない。
当事業は、1)燃料となる木質材を仕入れ、2)それを燃料の形に変えて、3)ボイラーに燃料供給をし燃焼させ熱をつくり、4)提供した熱代金を回収するというビジネスモデルだ。

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流れはこんな感じ。材料を仕入れて、商品をつくり、それを提供して、お金に変える。商品提供までは普通のものづくりの工場と全く同じ流れをたどる。また、普通のものづくりの工場と同じく生産設備をこしらえないといけない。薪でいえば薪割り機や薪を入れるラック、それから熱をつくりだすための薪ボイラーがそれにあたる。チップでいうとチッパーやチップ保管庫、チップボイラーと燃料運搬装置がそれにあたる。

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薪割り機

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チッパー

ここから本題に入っていこう。前々回のnoteに書いたとおり、木質バイオマス熱供給事業は残念ながらガシガシ儲かる事業では到底ないのだが、ビジネスオーナーにはなりやすい事業であると思うのだ。その理由は3つある。

まず一つ目

設備投資を地方自治体に請け負ってもらえるケースがある

いきなり怒られそうな理由をぶつけてみた(笑)。しかし、実際に西粟倉村でもそうなのだが官設民営(地方自治体がハードを導入し、民間企業が運営を行う仕組み)でバイオマスを取り入れる地域が多い。自治体にとってバイオマス事業を導入するメリットは多く、CO2削減効果、自然環境保全、資金の外部流出抑制(石油はお金が外部に流れる)等様々。まだまだバイオマスプレイヤーがいない昨今においては専門知識を持った人間がそこに必要とされていて、初期投資をほとんどかけずに起業することが可能となる。まあこれはビジネスオーナーになるためというよりは、事業のはじめやすさに起因する内容だ。

そして二つ目

新しい工夫をする必要がほとんどない

これも語弊を生むため急ぎ補足しておくが生産工程が安定してくればの話だ。ここでいう工夫をする必要がないというのは、普通の商品を作る工場であれば市場の流れを読んで常に商品開発や改善をしていかなければならないが、バイオマス工場ではその必要がないということを言いたい。ちなみに私が働く工場はまだまだ改善の余地有りでそんな呑気なことを言っていたら役場の方にお叱りをうけるのは間違いない。

最後に三つ目

インフラ事業のため営業に行かなくてもいい

これが今回の真髄だ。普通の小さな会社であれば事業主自らが市場を開拓し営業しなければならない。特に地方の企業はこのパターンがほとんどではないだろうか。しかし、バイオマス事業は売上規模が1,000万円程度であっても新たに新規開拓をする必要がないため事業主自らが営業をすることはほとんどない(実際にうちの社長がお客様のところに行くのは年に3回あるかないか....)。バイオマス事業は林業、製材業、熱需要先の輪っかの中に組み込まれる形になるため、ある種仕組み化されたビジネスと言えるのではないか。

(粗利分で人で雇うことは大前提のため書かない)

以上の三つがバイオマス事業がビジネスオーナーになりやすい理由である。いかがだっただろう。さも当たり前のことをつらつらと述べてみたが改めてまとめてみると面白かった。


ただ、先にも述べたとおりどんなにうまく仕組みをつくってもバカみたいに儲かるビジネスではない。また、この事業を展開するためには地方自治体との信頼関係がベースにあり私のように拝金主義ムキ出しのようでは絶対にうまくいかない。加えて、自分自身を労働力に組み込まずにこの事業を行うためには豊富な知識と経験が必要になる。まあ今の日本のフェーズであれば1つ2つ工場をこしらえて収入の足しとし、コンサルなどで普及活動をする形が最も美しいような気がしますな。

あくまでも一つの考え方として、

ではまた。


半田

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