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飯田国大 1/2の確立に掛けていく「ギャンブル」

Sphere(球体)家は24時間で創る

「インターネットの写真屋さん」

コーポレートカラーは赤だった。

赤いロゴ
赤い会場設営
赤い椅子
赤いコンパニオン
赤い司会
赤いドリンク、、、トマトジュース

10代の頃有名な占い師に「赤と黒」が運を呼ぶと言われた

2000年4月25日渋谷で報道陣100人呼んでプレス発表を行った。
プレスの費用は1日で1000万円使った。

D2Kというベンチャーの集まりでたった30秒のプレゼンで出資を得た
飯田はその時、出資していただいた1000万円というお金はこのプレスリリースで全部使った。

プレスリリース
飯田 簡単な挨拶
27歳で大勢のプレスの前での発表 緊張して小声だった(笑)

来賓 提携先のプリント会社社長

来賓 LAOX 注文CDの無償配布先
LAOXは新店のオープンを発表しても株価は上がらないがインターネットで何かをやると発表すると株価が上がるという不思議な時代になりまして、、、、、

飯田のプレゼンが始まる、、、、

我々は次世代に残る文化を創ります。

私達は「文化」を創造します。
時を越えて残り、新たな価値を生み出すような製品でなければ「文化」とはなりえません。
1882年、エジソンは電球を作りました。2000年になって、エジソンという人物はこの世になくても、電球という製品は生き続けています。これは電球という製品に、真の創造的価値があったからに他ありません。
私たちは、全く新しい製品を創造し、それがお客様に新しい価値をもたらすことができる。そう、確信しています。
そんな製品こそが、時を越えて「文化」として残る、と考えています。
「文化」になる製品を生み出すために、私達は起業したのです。

中略

プレスリリースの最後にこんな話をしている

そう遠くない未来の話。撮ってから、20分で写真が届く。
そう、遠くない、未来のお話です。
撮ってから20分で、世界各国のお好きなところへ
写真をプリントしてお届けします。

デジカメと通信端末が合体してその新しい端末で沖縄のビーチで写真を撮影する

すると弊社のサーバーへデジカメデータが送信され住所情報をもとに沖縄のビーチに一番近いプリントラボより写真をプリントしてバイク便で20分で運ぶ

今はまだ、もう少し、時間がかかりますけれど。

この予測はプリントするの部分以外は正解だった。
答えはもう少し時間がかかるのではなかった。

写真プリント5900億円の市場がほぼ無くなった、、、、
写真はプリントせずにスマートフォンで見るだけの時代が来るのが正解だった。

しかし当時は誰もこうなるとは思っていなかった。

フジフィルムの写真もほとんどなくなり
エプソンやキャノンの家庭用プリント市場も写真プリントは盛り上がらず

デジタルカメラさえスマートフォンにシエアを奪われ市場がほとんど無くなった。
この事に気づくのはまだ数年先の事だった。

プリント市場5900億円のシエアを取りに行く事に集中した。

渋谷で報道陣100人呼んでプレス発表
翌日、日経新聞で大きく報道された

プレスリリースの影響は凄まじく

その後400媒体のテレビや新聞・経済紙・トレンド誌に掲載された。

飯田はこの大きな賭けである勝負には勝った。

しかし

あとに知ることになる
このビジネスのやり方は「商売」とは言わない
1/2の確立に掛けていく「ギャンブル」という

1/2のギャンブルに勝つと1/2の確率なのを忘れて徐々に掛け金が上がっていく

最後は1回の勝負が2億円のギャンブルまで膨らんだ

勝つことは出来る
しかし勝ち続けて、、、、最後まで「負けない」はまた別の次元の話だったことは
最近知った。

飯田47歳にしてである。

昔自衛隊のトップと面談した時言われた。
「自衛隊の最終目的は勝つことではない、、、、絶対に負けない事だ」

to be continud.....

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