飯田国大　先生！！男子校には絶対行きたくない！！

先生！！男子校には絶対行きたくない！！

デジカメプリントのベンチャーをスタートすると母校である福岡商業高校の100周年記念で起業家として取材があった。
福岡商業高校は起業家としてはあの出光の創業者出光佐三や岩田屋の創業者中牟田喜一郎などが特集された3番目の記事だった。

飯田は小中高と福岡市薬院に住んでいた。父の仕事の関係で警察官舎だった。
その薬院には福岡中央高校という高校があった。飯田が小学生のころから福岡中央高校の男子学生が男１女２で囲まれて下校しているのを見て高校は福岡中央高校に行きたいと考えていた。

中学3年生の受験
福岡は私立の受験があってその後公立の受験が行われる流れだった。
私立は滑り止めとして泰星高校　男子校（現在の上智福岡高等学校）を受験した。
100人の出願があり合格は7名と狭き門だった。
試験と面接があり、飯田は面接のとき「バイオリン」を披露した。
その時の面接官の反応を見て子供ながらに合格を確信した。
バイオリンのおかげで見事狭き門を合格した。

公立は子供のころから憧れていた福岡中央高校に願書を提出した。
公立の試験の1ヶ月前
担任の先生から呼び出しを受けた。

飯田君　きみ、、正直いうと内申点が最悪です。
多分福岡中央高校は正直難しいかも、、、、と進言された。

先生！！ぼくは男子校には絶対行きたくないです！！

先生！！福岡中央高校の次に女の子の多い学校はどこですか！！！

んんん　福岡商業高校だよ

先生　男女比率は？？

男性２　女性８

素晴らしい！！僕そこでいいです

飯田君いくら内申点が悪いからってもう少し上の学校にしなさい

違うんです。僕は男子校は無理です。
僕には女の子が多いということが一番大事なんです。

福岡中央高校に提出した願書を取り下げ福岡商業高校に再提出した
受験番号は７７７番だった。

その番号を見て合格したと確信した。

飯田の住んでいた薬院から福岡商業高校は凄く遠かった。
飯田は子供のころから自転車は田舎者が乗るものだと馬鹿にして自転車通学は嫌だった。
薬院からバスを乗り継いで福岡商業高校に通った。

バスに乗ると飯田以外は全員女の子だった。
男性でバス通学をしているのは飯田だけだった。

それはそれは毎日幸せな時間だった。

福岡商業高校に通って1年目のバレンタイン
1つ上の先輩から義理チョコをもらった

お返しはなにがいいですか？

なんでもいいよ

本当になんでもいいですか？

なんでもいいよ

じゃ！！体で返します。

それから数日してバス通学をしている女子学生から突然バレンタインのチョコを貰った
恥ずかしくて渡せなかったらしい

かわいい！！！顔立ちがハーフみたいな可愛い女の子だった。

その子と付き合うことにした。
先輩とは自然消滅した。
なぜか？その後その先輩を見ることが1度もなかった。

それから数ヶ月して学校に結核検査車が来た。
全校生徒を強制的に調べた。
飯田も調べられたが判定はシロだった。

そして夏が来た時
なんか、、、、微熱が1週間続いている
なんかおかしい

薬院にある福岡逓信病院に行った。

診療が始まると病院が殺気立った
飯田君今から君は法律により隔離されます。
あなたは法定伝染病の「結核」です。

突然家族にも誰にも会うことができないように隔離された。
病室は個室でさらに飯田の病室の前には囲いがされた。
なぜ？？飯田が結核に、、、、

学校に来なくなった先輩
飯田が別の女の子と付き合ったから怒って通学方法を変更したと考えていた。
入院して初めて知ったが実はその先輩が結核患者だった。
数ヶ月前の結核検査車はその先輩が結核だったので全校生徒が検査対象となった

その先輩から飯田に伝染していた。

病院では隔離され誰とも会えない
そして体重がどんどん落ちていき40キロ代になった。
そして吐血が始まった。
止まらない

もしかして僕死んじゃう？？

飯田のこの状態を母が見るに見かねて
人づてに聞いたどんな病気も治すという霊能者に母は相談した。

息子さんをここに連れてきなさい

母は結核で死にかけている飯田を病院から黙って連れ出した。
そして霊能者のところに連れていった。

病気の苦しさで死にかけていたからあまり記憶が定かではないが福岡市東区に行った。

霊能者の下で飯田は寝かされ患部である肺のあたりに霊能者が手を当ててお祈りを始めた。
半日ぐらいお祈りをしていた。

そしてお祈りが終わると母は病院に飯田をこそっと戻した。

翌日レントゲン検査があった。
病院は霊能者の件は全く知らない

あれ？？あれ？？なんか結核の影がレントゲンに映らない
昨日まであったのにあれ？？あれ？
担当医が動揺する。

その後いろいろ検査をする
なんと結核が完全に治っていた。

しかし医者として過去にこんなことは前例がない
いろいろな先生が来て調べた

しかし結核はあの霊能者を訪れた翌日完全に治ってしまった。
治ったというかその後の診断書を見たら結核という診断が完全に無くなっていた。

あまりにも前例のないことでその後経過観察で2ヶ月入院した。
しかし飯田は治ってしまったのでその後の2ヶ月はめっちゃ元気だった。

隔離も解除された。

そしていろんな人がお見舞いに来た。

飯田君は福岡逓信病院に入院している

えっ飯田君は福岡精神病院に入院している
まわりのみんなは、聞き間違いをそのまま信じる人もたくさんいた。

そして見舞いに来てくれた女の子の中に福岡商業高校で1番美人だという女性がいた。
入院している特別な効果か？その学校１美人な女の子と付き合う事ができた。

残念ながら退院するすぐにと別れを告げられた(笑)

退院が決まり学校に初登校する時
飯田はなにかをしないといけないという強い衝動にかられた

朝早く学校に行き屋上の廊下に潜んだ
片手にはバイオリンを抱えていた。

そして朝の朝礼が始まり全ての教室がシーンと静まりかえったその時

飯田は屋上の廊下からバイオリンを弾きながら自分の教室に向かった
しかも口にはなぜか？バラをくわえていた。

そしてそのバラを担任の先生に渡し
「飯田は今日退院しました。」
そのあと大爆笑が起きた、、、、、

学校の文化祭で浅香唯のC-ガールを歌いながら学校の池に飛び込んだ
そのあと体育会系の先生たちに「飯田を探せ！！飯田をコ〇ス」と追われたりもした。

生徒会の応援演説でなぜか？飯田は顔を真っ黒に塗って演説中に鼻をかみ
そのティッシュを食べた。
その場で体育会系の先生に壇上からひきずり降ろされ全校生徒の前で泣かされたりもした。

そしてそんな飯田も4年通った高校を卒業することになった。
卒業式の前日
飯田は家に帰りたくなかった。
朝まで遊びたかった。

ねぇ明日卒業式だから朝まで遊ぼう！！
大濠公園にあったラブホに行った。

いつのまにか寝ていた。
時計を見る朝の9時だった。

ラブホから学校に電話した。
「卒業式は何時からですか？」

「なにをやってんだ！！もう始まっている早く学校に来なさい」

急いで学校に行った
バスでは間に合わないから自転車で行った。

しかし遊びすぎて乗りなれない自転車。自転車をこぎながら不覚にも寝てしまった。
そのまま福岡商業高校の近くの田んぼに頭から突っ込んだ

卒業式なのに泥だらけ

どうしよう、、、、

とりあえず学校いくしかない
学校に着いたら保健室に飛び込んだ
保健室の先生の協力でなんとか泥は取る事ができた。
頭はぼさぼさだった

後ろからこそっと卒業式に紛れ込んだ

みんな卒業式なので泣いていた。

やっと卒業式に参加したのに朝から死ぬ気で急いできたので
トイレに行ってなかった。

恐ろしい便意が来た。

卒業式を抜け出しトイレに向かった。
トイレから卒業式会場に向かうと既に卒業式を終えて教室に帰る生徒の集団

4年も通ったのに飯田には卒業式はなかった。

それから10年後
母校の100周年の特集記事で起業家として紹介された。

こんな記事が残っている
制服のネクタイは1度もしなかった。
長期欠席をした後バイオリンを弾きながら教室に姿を現した。
文化祭では歌いながら校庭の池に飛び込んだ
問題を起こすたびに手厳しく叱られた。

校長「周囲を仰天させたエピソードが今も教師の間で語り草になっている。扱いにくい生徒とだっただろうがそれだけ個性的だったのでしょう」と笑う。

多分心の中は当時と全く変わっていないと感じる

to be continud.....