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飯田国大 66-80歳の人生

「両親をこき使って!!」

去年の3月にオープンしたいぬはりこ和食レストランまもなく1年が近づいてきた。
週末飯田の両親は福岡からレストランのある玖珠町まで車で来ている。

レストランでは父と母が並んで食器を洗ったり、2人で冗談を言い合ったりしている。
たまに父が母に憎まれ口を言うと飯田は家内に我々夫婦の反面教師にしようね(笑)
と両親をからかったりする。

母は福岡で手芸の先生(40年もしている)を行っており母の手芸作品をレストランで常時展示している。

レストランに来られたお客様は母の手芸の説明を聞くのもひとつの楽しみとなっている。
また母自身も自分の手芸作品が日の目を見て楽しそうである。

母が制作した手作りのバックをレストランで展示販売しそのお金が母のお小遣いとなっている。

また母の同級生がわざわざ遠方からレストランに訪ねてくる。
母曰くその同級生もひとり、、、ふたりと欠けていく

父には玖珠町は、やはり地元ということもあり父を訪ねてくるお客さんが多い
先日も女性のお客様から「お父さんは今日はいますか?」と聞かれ、「いますよ!」と答えると恥ずかしそうに「私の初恋の人だから父に会いたい」と言われた。

そんな父は照れくさそうに店さきへ出ていく、、、、、

父は警察官だったから凄く真面目である。
掃除や食器洗いに本気で一生懸命おこなう
手を抜くことはできないようである。

こんな話を思い出す。
昔、新しい明治がスタートした時、職を失った「武士」が食べるために商売を始めた。
そんな武士は商売人とは異なり適切な倫理観や人としての真面目さから商売を始めると
顧客志向で大いに商売が繁盛したと話がたくさんあったそうだ。

父を見ているとその話を思い出す。
何事にも一生懸命で真面目である。

「66-80歳の人生」
sphereのプロジェクトを進める中で三澤千代治社長が唱える住宅の提案がある。

以前もこの提案を書いたが

人は生活環境の変化(加齢や仕事)による8回家を住み替えるのが理想らしい
その理想の中で仕事を定年退職した後(66歳から)の人生の提案の中で「店舗付き住宅」がいいらしい。

定年退職をして仕事を離れたことにより突然人生の仕事(目的)と人とのコミュニケーションを大きく失う。

退職後の次のステップで両方を同時に得るには1階を店舗2,3階を自らの居住スペースにするという提案がある

1階の店舗は自分の好きなことのお店や趣味の作品のギャラリーにするのもいいらしい

また退職をしたことにより社会との関りが希薄になった分を埋めるようにカフェをするのもいいと提案をしている。

このカフェは利潤が最優先事項ではなく最優先事項はコミュニケーションが最大の目的である。

このレストランは父と母の社会とのコミュニケーションを増やすための目的のレストランひとことでいうと「コミュニケーションカフェ」である。

そんな1年が経とうとしたある日
飯田の弟がレストランにやってきた。

弟は相談事があった。
その相談事に対する答えはすべてやり方を教えた。
しかし弟にはその答えを受け入れることは難しいらしい。

その相談事が終わったあと弟より言われた。

兄さんは

「両親をこき使って!!」

「両親が福岡から大分に通う車で事故を起こしたらどうするんだ!!」

飯田は答えた
「もし事故で死んだらそれは両親の運命だ」

「年を取ったからと言って家でゆっくりテレビを見る人生はいらない」

飯田は両親に「生きる目的」を持っていて欲しい!!ただ生きている人生なんか!!絶対に要らない!!

確かに、、、、、

家でテレビをゆっくり見る
車も運転しない
たまに来る孫と遊ぶ人生もある

多分リスクは低いと思う。
でもリスクがあるからと言って家に閉じ込める人生は間違っていると飯田は感じる
年を取っても自由にいろんな事にチャレンジする選択肢もあっていいと思う

なにもしない人は
なにかをする人をすぐに「批判」する

人生は100年時代
仕事を定年した後の40年はすごく長い

弟が帰った後、母がぽつりと言った。
「最近はレストランで使う骨董の皿を探すのが楽しい
レストランの休みの日は父と二人でドライブして皿を探しに行く」

to be continude.....
#飯田國大

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