合宿、そして世紀の大逆転負け
いろいろな振り返り
こんにちは!部長の數﨑です。
今回は、先日行われた合宿と前主将と指した部内リーグの将棋について紹介しようと思います。特に部内リーグの将棋は次の一手問題も用意しているので、楽しくご覧になってください!
かなり長い投稿になると思いますが、気長に読んでいただけたら幸いです。
初の将棋合宿(3/5〜37)
将棋に集中(運営の放棄笑)
運営として、阪大代表となったのですが、正直あまり何もしていなくて、施設の予約等をしてくれた方や取り仕切ってくれた方には頭が上がらないですね…
私は運営を放棄して、プレーヤーとしてめちゃくちゃ将棋を指していました(笑)。
合宿の戦果
3日間将棋漬け生活をしていたので、体感ではめちゃくちゃ強くなったと思います。ただ、周りの人もめちゃくちゃ強くなってる可能性が高いので、相対的な実力はキープされているかもしれません(笑)。
今回の合宿はいろんな大学が集まっていたので、強豪揃いだった印象があります。強豪に挑むと学びがたくさんあるので、これは合同合宿ならではの醍醐味と言えるかもしれないですね。
衝撃の高校生
大学生全員が口を揃えて言っていたことですが、高校生強いですね…そもそも、大学生しかいないところに来ている時点で「バケモン」確定だとは思っていたのですが、合宿参加者の中でトップクラスなのが高校生というのは、信じがたいことでした。
私は3人の高校生と対局したのですが、毎回コテンパンにされていましたね…自分もまだまだ伸び代十分と捉えておきます(笑)
部内リーグ(vs前主将)
将棋の概要
ここからは、先日の部内リーグでの将棋について触れたいと思います。この将棋は、私が世紀の大逆転負けを喫したので(笑)、その供養や自戒の念もかねての紹介になります。
また、冒頭でも触れたことですが、次の一手問題も用意しています!ぜひ挑戦してみてください!
戦型は角換わり腰掛け銀
戦型は角換わり腰掛け銀の▲58金(前主将)△62金(筆者)型で、先手が▲46角と打った局面でです。先手は、46の角で後手の攻撃陣を牽制しつつ、どこかで▲24歩~▲24同角のように強襲するのを含みにしています。
将棋ウォーズではよく見かける形ですが、相手の人は雁木をやってくると踏んでいた私からすると、かなり意外な戦型となりました。
あとからソフトで調べてみると、▲46角に対しては、△65歩~△35歩とするのが好手順だったようです。
次の一手
下図右側では、▲25桂に対して△21飛と回った局面です。これは対抗系の将棋でよく出てくる一手で、とても感触の良かった手と思っていました。しかし、実戦ではここで好手が飛び出しました(つまり、△21飛は危険な手でした。)。
ここで、次の一手問題を出題したいと思います。画像のすぐ下に答えが載っているので、考えたい方はこの画面で一度止めてみてください!
読み筋にない派手な一手
先程の図右側の局面での正解手は、本譜でも実現した「▲41銀」(!)という手です。指されてみると盤上この一手という感じですが、全く気づいていない一手で、この手を見て局面ははっきり苦しいと感じていました。
▲41銀に対して、①玉が逃げると▲32銀成の両取りが厳しく、②△同玉は▲33桂不成が厳しすぎます。したがって、③△同飛しかなく、本譜もこれを指したのですが、▲22飛成△42銀として下図の局面に進行しました。
戻って▲25桂の局面では△24歩と受けておき、▲33桂成△同金として、手順に▲44桂を消すべきでした。
手順前後となってしまった▲44桂
下図左側の局面では、単に▲44桂とされると読んでいました。以下、△43玉に対して、「▲56金」(下図右側)とされていたら、かなりまずい状況でした(▲56金では▲32桂成も有力、以降は▲56金の場合の説明となります)。
こちらの持ち駒が受けに適したものがなく、また、いつでも▲52銀or▲52角で詰んでしまう状況を作られてしまっているので、終盤なのに手番をもらうのが全く嬉しくないと感じていました。
▲56金までの進行は▲41銀とされた時から視野に入っていたのですが、抗う手段が全く見つかりませんでした。
本譜は▲24歩△13角▲44桂となったので、△同金という受けが効き、局面が好転しました。
幻の△43玉
局面はかなり進み、後手が入玉を視野に入れつつ、先手への押さえ込みが成功している局面です。
この局面で△43玉と指していれば、明快に勝ちでした。
本譜はノータイムで△37とと指してしまったので、▲32銀がかなり痛い手になってしまいました。▲32銀に対して、後手の盤上の駒が1枚も受けに効いていないので、急転直下で後手の敗勢となりました。▲73歩成が残っているのも痛いポイントです。
この後は、粘りはしたものの、上手く攻めをつなげられて負けとなりました。
大反省
△37とと指した瞬間に▲32銀の存在に気づきました。なりよりも、「ノータイム」で指したことが1番良くない要素です。この観点からも終盤では30〜40秒は必ず考えてから指すようにしたいといけないと感じました。
元々、入玉が視野に入っているぐらい超手数の将棋を目指しているので、勝負を急いでノータイムで指すこと自体がやってはいけないことだったかもしれないですね…
結果報告
部内リーグが終局した際、部内リーグのグループラインで棋譜と結果を報告するのですが、ここでも自戒の念を込めて、「數﨑大逆転負け」と報告しました(笑)。
「〇〇勝ち」と報告するのが一般的なので、自分でも仰天的な報告をしたと感じているのですが(笑)、団体戦でこれをしないように気をつけなければいけませんね…
まとめ
ここまで読んでいただいてありがとうございます!
合宿はめちゃくちゃ楽しいイベントでした。他大学との交流もできましたし、なりより将棋がめちゃくちゃ上達した手応えがありました。
しかし、部内リーグの逆転負けは、この手応えを全て掻っ攫っていくような、衝撃的な事件でした(笑)。
これがきっかけとなったのか、将棋の調子が右肩下がりになってしまっています。手はある程度見えているんですが、結果が出ていないっていう感じですね…
ちょうど明日から高校の友達との旅行があるので、しばらく将棋を休もうと思います。将棋のことを少し忘れる時間を作るのも大事だと思うので、旅行を存分に楽しみたいです。
そろそろ新入生が見学に来る時期なので、それまでには調子を上げて、新入生には全勝できるぐらい勢いのある将棋を指したいものです。
最後になりましたが、合宿を企画、運営をしてくれたみなさん、そして合宿で交流してくれたみなさんに感謝を申し上げたいと思います。
ありがとうございました!!!
令和6年3月11日 數﨑大樹
※追記
合宿で対局してくれた高校生のN.KくんとR.Tくんがどちらも東京大学に合格したみたいです!おめでとう!!!(東大また強くなるのか…)
また、対局してくれたもう1人の高校生M.Nくんは早稲田大学に進学するみたいです!こちらもおめでとう!!!(早稲田元々強いけど、彼もまた活躍しそう…)
この3人は全国大会に行かないと当たれないので、私の方が頑張らないといけないですね…
今は実力差がかなりついてるので、一歩ずつ頑張りたいと思います。
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