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【若手成果】硬化領域が組織形成の”おへそ”!?【高分子材料×再生医療】 Matsuzaki et al., iScience 2022

松﨑賢寿助教(大阪大学大学院工学研究科附属フューチャーイノベーションセンター若手卓越教員)、武部貴則教授(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科先端医療開発学講座)、吉川洋史教授(大阪大学大学院工学研究科物理学系専攻応用物理学コース)らの研究チームは、柔軟な培養材料の中心に極端に硬い領域を持たせることで、組織の形を制御する新たな方法を確立しました。




生体は、硬い骨から柔らかい脳まで多様な硬さの臓器で形成されています。近年の研究で、臓器の硬さは、適切な臓器機能を発現するための重要因子であることがわかってきました。一方、硬さが臓器形成にどのように関与しているかについてはまだ未解明な点が多くあります。

本研究では、筋肉組織や肝臓原基オルガノイド(ミニ臓器)が、培養基板の硬さの空間パターンに応答して組織形成することを見出しました(組織形成のおへそ)。本技術により様様な形態の組織を作製することが可能になることが期待され、今後組織の機能を評価することで、再生医療などへの応用検証を進めていく予定です。

詳しくは、工学研究科のHP、プレスリリースをご覧ください。

プレスリリース:
https://www.eng.osaka-u.ac.jp/wp-content/uploads/2022/02/511af858fdc1382ad9158dbec6fb52fb.pdf

また、本研究の成果は松﨑助教と吉川教授の旧所属先で指導していた埼玉大学理学部化学科の学生の皆さまの協力の賜物です(下川裕子さん、河野雄真さん(阪大工・特別研究学生兼任)、大熊菜穂さん)。松﨑助教は、本研究の推進でご指導頂いた菅沼雅美博士(当時埼玉大学教授)にはこの場を借りて改めて感謝したいと仰っていました。


松﨑賢寿ResearchMap:

吉川研究室HP: