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開催報告:HICity春スクール2024 ねじ作り&月面探査車操縦体験編

HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ)エリアマネジメント委員会事務局では、2024年2月~3月にかけて、大田区立小・中学校の児童生徒と保護者の方に向けた、さまざまなイベントを無料で開催しました。


イベントの目的

近接する羽田空港のことを知って頂くことと、HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ:以下、HICity)で、先端技術や文化に触れて頂くこと。さまざまなイベントを通して、新しい発見や出会いをして頂ければと思い企画を立てました。

「羽田空港を知ること」をテーマにしたイベントは、「羽田空港見学バスツアー」と、飛行機を大迫力で見られる「クルーズツアー」の2つ。
詳しい内容は、こちらの記事をご参照ください。

HICityでの先端技術や文化に触れて頂くイベントは、「自動運転ワークショップ」や「羽田寄席」など合計8種類。

「羽田空港見学バスツアー」もしくは「アンダージェットクルーズツアー」と、HICityでのイベントの2本立て。これらを組み合わせて、合計14種類のイベントを企画しました。

今回は、HICityでの先端技術や文化に触れて頂くイベントとして開催した、「ねじ作り&月面探査車操縦体験」についてご紹介します。

大田区内には世界規模、宇宙規模で活躍する企業がある


こちらのイベントは、2つの企業が持つコンテンツを体験しました。
ねじ作りは株式会社桂川精螺製作所(以下、桂川精螺製作所)、月面探査車操縦体験は、株式会社ダイモン(以下、ダイモン)、ともに大田区創業の企業です。

桂川精螺製作所は、ねじなど私たちが暮らしていく上で、無くてはならない金属部品を製作しているメーカーです。主に自動車部品など、現代社会に欠かせない主要なパーツを造っています。大田区内で造っているものが、海外にも輸出され、世界の人たちの暮らしも支えていることを、参加者の皆さんに知って頂きました。

桂川精螺製作所の紹介をして頂きました。photo : Nozomu Ishikawa/羽田みらい開発株式会社

桂川精螺製作所のねじは、宇宙での活躍も期待されています。それが、ダイモンが開発している、月面探査車「YAOKI」に使用されるねじです。参加者の皆さんには、宇宙で活躍する大田区内の企業を知ってもらい、取り組みの一部を体験してもらいました。

ねじ作り体験をしました

桂川精螺製作所の取り組みについて知った後は、ねじ作りの体験です。一本のコイル状の金属の材料が、いくつかの工程を経て1つのねじになりますが、今回の体験では、4つの機械を使ってねじを作りました。

ねじを作る工程で使う機械です。photo : Nozomu Ishikawa/羽田みらい開発株式会社

通常は電動の機械ですが、今回は手動で行います。操作の際は、必ず桂川精螺製作所の社員の方が側について、指導してくださいます。機械を勝手に触ることはしないなど、いくつかの約束をして、体験をしました。

どんな仕組みになっているのか、みなさん興味津々!

ハンドルの重さを感じながら、機械を動かしていくと、材料が変形していく様子が分かります。それぞれの機械に通して、工程を踏んでいくことで、徐々にねじの形が出来上がっていきました。

自分で作業したものが形になるのは嬉しいですね!

こちらが完成したねじです。

出来立てのねじ!お持ち帰りができます photo : Nozomu Ishikawa/羽田みらい開発株式会社

ねじが完成すると、みなさん嬉しそうな表情になり、自然と展示コーナーに興味を持つようになっていました。
桂川精螺製作所の方に質問したり、展示パネルを保護者の方と一緒に読んでみたり。なかなか触れることがない、ねじの世界に興味を持っていました。

桂川精螺製作所の方が教えてくださいました!

月面探査車「YAOKI」の操縦体験です

ねじ作り体験を終えて、今度はダイモンの月面探査車「YAOKI」の操縦体験に。月面走行とは違った難しさのあるねじの山を上手に超える工夫をして、操縦していきます。こちらも大人気で、体験には長い行列ができていました。普段は目にすることがない、月面探査車にも興味津々のみなさん。

ねじの山もどんどん越える力強さ! photo : Nozomu Ishikawa/羽田みらい開発株式会社

当然のことですが、月面探査車は月で走ります。地球と重力が異なる月でも、スムーズな走行ができるのか?実験する必要があります。
なんと桂川精螺製作所には、月と同じ1/6の重力での実験ができる場所があります。

ものすごい速さと音にびっくりな実験現場!

透明なケースを用意し、そこに月面探査車を入れて、ロープで吊り上げたケースを一気に落とします。落ちる瞬間に1/6重力状態となるように設定されていますので、月と同じ重力の状態になった時に、キチンと月面探査車が動いているか確認します。
高速で落下する様子と音に、みなさんびっくり。一瞬の出来事ですので、カメラで撮影した映像を見て、動いている様子を確認。今回の実験も成功でした!

1/6重力でも動くことを確認!photo : Nozomu Ishikawa/羽田みらい開発株式会社

月に物を運ぶには、重さに応じて莫大な費用がかかります。つまり、持っていく物のサイズを小さく、そして軽くすると、輸送にかかる費用を抑えることができます。だから、月面探査車も小さくする必要があるのです。高い品質を保持しつつ、小型化と軽量化を図る。そのために、桂川精螺製作所とダイモンは、日々いろいろな努力をしているのです。

工場も見学させてもらいました

さて、手動で作ってみた、ねじ。実際には、どのようなスピードで作られているのでしょうか?また、他にはどんな機械があるのでしょうか?それ知るため、桂川精螺製作所の工場も見学させてもらいました。
ここは、残念ながら撮影禁止なので、詳しい内容のご紹介はできませんが、たくさんの機械が高速で動き、部品を作っていることが分かりました。また、社員のみなさんが、熟練の手さばきで製品を作っている姿が、とても格好良かったです。

桂川精螺製作所のみなさんとダイモンのみなさん。ありがとうございました! photo : Nozomu Ishikawa/羽田みらい開発株式会社

2024年度も開催予定です!

2024年度もHICityでは、大田区立小・中学校の児童生徒と保護者の方に向けたイベントを企画しております。詳しい内容や募集に関するお知らせは、改めてご案内しますので、ご期待ください。
大田区立小・中学校には、チラシが配布される予定です。
※昨年度とまったく同じ内容で開催できるという保証はございませんこと、あらかじめご了承ください。

ねじ作り&月面探査車操縦体験
コンテンツ提供:
株式会社桂川精螺製作所 株式会社きらぼし銀行 株式会社ダイモン
(五十音順)
開催日:2024年3月27日
主催:羽田みらい開発株式会社
協力:羽田旅客サービス株式会社
後援:大田区

YAOKIマークで最後に、株式会社きらぼし銀行のみなさんも交えて撮影しました。
みなさん、ありがとうございました!photo : Nozomu Ishikawa/羽田みらい開発株式会社


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