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COLOR (セルフライナーノーツ)

オーガニックな心地よさをイメージしつつも大人の湿り気を漂わせたいと思いながら、アレンジと歌録りを重ねましたが、こちらも、Suzyと同様に、何度もくじけそうになりながら、完成まで時間がかかった楽曲です。笑

恐らく、こちらの曲はジャンル的にはソウルとか、いわゆるブラックミュージックの範疇に該当すると思うのですが、誤解を恐れずに言うと、僕は実のところ、普段あまりブラックミュージックを聴きません。

聴かないというよりは、好みが割と偏っているというのでしょうか。

音圧があって音をたくさん重ねているメインストリーム系の音があまり馴染めず、逆に、音の隙間がきちんとあって、心地よさを感じ取れるものが好きですね。

「歌う」というよりは「呟く」感じ。自然体で、ライフワークの延長線上に音が鳴っている雰囲気を持ったシンガーや曲が好きです。

ジャックジョンソンとか、ドノヴァン・フランケンレイターのようなサーフミュージック系のようにも感じ取れる、ソウルミュージックと言いますか。(わかり辛いですかね?笑)

その中でも、コリーヌ・ベイリー・レイという女性シンガーがとても好きで、COLORのイメージや方向性は、彼女の楽曲からインスパイアされたものです。

HANCEの楽曲はリズムが無機的である事が多いのですが、COLORに関しては、生のドラムをイメージしていて、そこで音が鳴らされているような「生っぽさ」を大切にしました。

曲全体の質感は非常に有機的ですが、それを中和するために、女性コーラスは、歌のイメージよりも、ストリングスなどの広がり感を重視しています。歌ではなく、声=サウンドのイメージですね。

メインボーカルのアプローチについては、サビとそれ以外の箇所はパッキリと歌い方を変えていますが、トータルとしては、「耳馴染み」の良いものとして、聴けるようになっていたらいいなと思います。HANCE

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