SUNNY (セルフライナーノーツ)
-空曇ってた。暗がりの中を走り抜けていけよサニーボーイ-
ジム・ジャームッシュ、ヴィンセントギャロ、いずれもHANCEが影響を受けた「アートフィルム」の世界観を全面に押し出した楽曲。
死ぬまで続いていく不条理な世界。
荒涼とした地平線の向こうに、男は何を見るのか?
過去と未来。絶望と希望。
光を求めるかのように、暗がりを走り抜ける。
少し大袈裟に感じるかもしれませんが、この作品を通して僕は「繋がり」を感じたかったのかもしれません。
人は生まれた瞬間から「生物」としてこの世界に存在し、「生物」であるが故、いつかは「死」を必ず迎え入れなければならないということ。
また、その「死」は自分で選べるわけではなく、何の前触れもなく突如として、訪れるかもしれない。そんな世界に僕たちは生まれ、生きている。
小さい頃、敬虔なクリスチャンだった母親に連れられて、教会に行っていたせいか、僕は、かなり小さい頃から、「生」と「死」を意識しながら生きてきたように感じます。
そして、限られた「生」の時間の中で、まだ見たことがない「世界」が広がっているとしたら。
-空曇ってた。暗がりの中を走り抜けていけよサニーボーイ-
この曲を完成させるにあたり、僕のわがままにつきあってくれた石垣さん、本当にありがとうございました。
こんな世界に生まれてしまったからこそ、人は助け合ったり、愛情を求めたり、誰かに優しく出来るのかもしれません。HANCE
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