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Suzy (セルフライナーノーツ)
1stアルバム「between the night」の中でも恐らく、少し「異質な空気」を放っているであろうこちらの曲。
アコースティックギターの有機的な音色と、ドープでミニマルなビートの調和を図った曲ですが、完成まで何度もアレンジを変えたり、歌を入れ直したり、相当苦労した結果、完成した曲です。笑 (うまくいかなくてボツになりそうになったことも)
「スージー」という架空の少女が森に迷い込み彷徨う、まるで童話のような奇妙な世界観をサイケデリックなサウンドで表現したかったのですが、感情をどこにフォーカスするかで、目指すべき方向が変わってくるので、特に歌入れに悩みました。
色々試してみた結果、ボーカルを楽器の一部と捉え、「言葉」ではなく「音」として処理する事で、楽曲のもつ独特な「緊張感」を引き出し、ようやくこの曲の世界観が浮かび上がってきたような気がします。
余談ですが、僕は元々、童話とか絵本のようなファンタジックな世界観が大好きで、子供の頃から夢中になって読んでいました。ミヒャエル・エンデの「モモ」、ヒュー・ロフティングの「ドリトル先生」シリーズなど。大好きで何度も読み返していましたね。
音楽的なところで言うと、ファンタジックな世界観をサウンドに昇華していたバンド、「スマッシングパンプキンズ」とか「スパークルホース」とか。映画のサウンドトラックで言うと、ジョン・ウィリアムズや、ダニー・エルフマンなど。
音に魔法がかかったような、素晴らしい楽曲の数々、20代の頃は特に夢中になって、その世界観に没頭していました。
時間はかかりましたが、HANCEの一つの楽曲のラインナップとして、今作「Suzy」をリリースする事が出来ました。苦労した分、今はとても気に入っている曲です。たくさん聴いていただけたら嬉しいです。 HANCE
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