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ルックバック #16

ルックバックはこの前見た。実は大学で、好きな映画を見て、それとその時代の日本がどうその映画に反映されているのかをかけという課題があったので課題の下書きついでにこのnoteに書こうと思う。我ながらnoteの使い方が終わっていると思う。

まず主人公の一人の京本が引きこもりだというのは現代の日本の引きこもりの増加があったからこそスッと馴染んだ設定だと思う。一昔前だと、それに特別感がありすぎて映画に無駄な異物感を与えていたかもしれない。ただ、引きこもりという概念が浸透した日本ではそれほど異物感がなくこの映画に馴染めたのではないであろうか。そして、京本との藤野の再会シーンも「あぁこれがしたかったから引きこもりにしたのねー」感が一切なく、とても感慨深いシーンとなった。引きこもりの設定がなければ学校新聞の四コマだけでお互いを知っている関係から、一気にファンと師匠という関係になるダイナミックな展開にできなかったであろう。それほど違和感なくこういう展開ができたのは、今の日本の背景があってからこそだとおもうのだ。

あと、これは主観が完全に入り混じっているが、日本の不景気からか、自分のやりたいことを追い求める若者が増えたような気がする。「どうせ真面目にやってもお金そこまで稼げないんだったら、お金稼げなくてもやりたいことをやって生きる!」精神である。不景気とは関係なくとも、インターネットの普及でユーチューバーやSNSを見て、好きなことをして生きている人を見るとなんだか「自分もそういう人生を歩みたい」という人が増えている気がする。その影響から、このルックバックという映画が、夢を追いかける人が増えたからこそ、ここまで反響が大きかったのもあるのではないだろうか。

ルックバックは京都アニメーション放火殺人事件を彷彿とさせる。京都アニメーション放火殺人事件は京都アニメーションに当時41歳の男が侵入し、ガソリンを建物1階に撒いてライターで着火。この事によりスタジオは全焼、社員36人が死亡、33人が重軽傷と、日本で起きた事件としては、過去に例を見ない大惨事となった悲しい事件である。ルックバックはこの事件と重なる描写が何個もある。

こんなことを描いて、課題をとりあえず提出したいと思う。


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