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第95回選抜 第4日 結果

石橋
00000 0000=0
10000 002x=3
能代松陽
(石)入江、藤巻-山下、横松
(能)森岡-柴田

能代松陽は森岡が12奪三振、無四球と安定した投球で石橋にチャンスらしいチャンスを作らせなかった。一三塁からのダブルスチールを阻止されるなど石橋の好守もあって、初回の1点以降はなかなか追加点が取れなかったが、8回に敵失で決定的な追加点。石橋としては1点を早めに取りたいところだったがなかなか外野にも飛ばず、能代松陽としては各打者のスイングにさほど怖さを感じないため1点でも余裕があったように思えた。

長崎日大
00100 0200=3
01000 030x=4
龍谷大平安
(長)廣田、西尾-豊田
(龍)桒江、岩井-松浦

取ったら取り返す実力拮抗で、序盤から両校とも随所に好守が見られる好ゲームだった。1-1から試合が動いたのは7回。長崎日大は安打と失策でチャンスを作るとダブルスチールで勝ち越し、さらに適時打で2点差とする。しかし龍谷大平安は代打攻勢が奏功して一挙逆転。技巧派で7奪三振の先発桒江から147km/hを計測した岩井に継投して接戦を勝ち取った。岩井は秋はベンチ外で、この試合が公式戦初登板だった。長崎日大は2つの暴投で2失点がもったいなかった。
試合の序盤に、WBC準決勝、9回裏に村上が逆転サヨナラ安打を決めて甲子園球場もその瞬間に歓声が上がった。

慶応
00000 0001 0=1
00001 0000 1=2(延長10回タイブレーク)
仙台育英
(慶)小宅、松井-渡辺憩
(仙)仁田、高橋、湯田-尾形

試合開始から雨が降っており、仙台育英の先発仁田は制球が定まらず2回途中で降板となった。しかしリリーフした高橋がピンチを切り抜けると、慶応は以降もチャンスは作るものの得点できない。すると押され気味だった仙台育英が5回裏に単打3本で均衡を破る。今大会から声出し応援が戻った甲子園。慶応のような応援の力がある学校は雰囲気を作る。序盤からダッシュKEIOでアルプスは沸いていたが、9回表無死の走者が出たところで一層大きく盛り上がる。代打安達の適時打で同点に追いつき、今大会初の延長戦、タイブレークに突入。
仙台育英は守備でもサインプレーで二走を牽制するなどタイブレークの対策もできていた模様。表の守備を無失点で凌ぐと、裏の攻撃で決着をつけた。慶応も10回裏、申告故意四球で満塁にして次の打者を冷静にレフトゴロに仕留めるなど両校の力を尽くした好ゲームだったと言える。
注目の慶応・清原は2回のチーム初安打には球場が盛り上がり、流れや空気を変える可能性を感じたが10回二死満塁の場面も含めて以降の打席では凡退だった。

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