【警察エッセイ】噂話は爆速で拡散される

ハイどうもぉ。
皆さんの心の中の井戸端会議議長。
元警察官の花山烏一はなやまけいいちです。

皆さん、噂話はお好きですかい？

『私は噂話なんかしない気高く誇り高い戦士だ、この野郎。』というツッコミは置いておいて、一説によると人間は遺伝子的に噂話が好きな風になっているそうなんよね。

諸説有りだから何とも言えないけども、人類が誕生してから噂話という文化は存在し続けていて、太古より様々な場面で噂話は活用されてきたらしいんよ。だから、ゴシップ好きな人は太古の遺伝子が濃い人なんかもしれないと花山は思ってるのよね。

偉そうに能書をタラタラと垂らしているけど、花山自身はは噂話がそんなに好きじゃないんよ。

良い噂話なら良いんよ。でも、大抵の噂話は悪い要素の方が色濃いと思うのね。それが噂の本人に届かなければいいけども、なんだかんだ噂は巡り巡って本人の耳まで届く事が多いと思うんよ。だから、もし花山が誰かの噂話をするとしたら良い情報というのが前提で、ちゃんと裏を取った上で事実と異なる事は流さない様に努める様にしている。

噂と言えばその拡散力が脅威であると思うんだけども、とある組織では噂が広がるスピードがインフルエンザレベルで早いんよね。

その組織の名は警察っていう組織なのね。

■噂話は爆速で拡散される

噂というのはジワジワと広がっていくパターンと一瞬で広がっていくパターンの2種類があると思うんよね。

警察組織の場合は後者の一瞬で広がっていくパターンの方で、その拡散力はマジでインフルエンザレベル。もちろん警察の様なイカつい集団が良い噂を積極的に広げるワケもなく、広がる噂というのは大体が悪い内容ばかり。

誰々が不倫したとか。
誰々がやらかしたとか。
誰々がパワハラで飛ばされたとか。

花山の様な末端の警察官でさえ会った事も見た事も聞いた事もない人のしょうもない噂が届いていたから、恐るべし警察の情報拡散力。

そんで、これは不思議なハナシなんだけども、警察官というのは警察庁に入庁したいわゆるキャリア組と呼ばれる警察官と警視正以上の階級者や警察庁に出向している警察官を除けば、皆んなが地方公務員なのね。だから、基本的に自分が所属している都道府県警以外で勤務する事はないんだけども、何故か他の都道府県警のゴシップも知っている様なセンテンススプリングポリスもいたりするのね。

もしかしたら警察の情報共有能力や情報収集能力はこういった事で培われているのかもしれないと勝手に思ってるんよね。

ゴシップ誌で取り上げられる情報が飛ばし記事である事はそんなに珍しくない事だと思うけどよ、それ故に全体的に内容の信憑性は低い傾向があると思う。

じゃあ警察世界の噂の信憑性はどれくらいだと思う？
正解は極めて信憑性の高い噂ばかり。

それもそのはずで、メディアと違ってゴシップに値が付くワケじゃないから憶測で噂話をする必要がなくて、かつ、腐っても捜査機関でもあるから、プライドがそうさせるのか嘘かホントか分かんないレベルのハナシを自分発信で出したくないと思うんよ。

花山の経験でもこのハナシを裏付ける経験があって、花山がいた都道府県警で警察官同士の不祥事が週刊誌にすっぱ抜かれた時があったのね。当時は週刊誌がとある採用ポスターを関連画像で出していて、皆んながこの人が当事者だと思ってたんだけども、噂でどうやらその人じゃない事とその不祥事を起こした警察官が花山がいた警察署に異動で来るらしいというハナシが流れてきたのね。誰が発信したかは分からなかったけども、どこかで真相を手に入れた警察官が流したんよ。その後、異動が発令されたら本当にその当事者の警察官が異動してきたのね。

『ホンマやんけ。』と当時の花山は驚いたんよ。いや、何に驚いたかっていうと、異動情報が事前にリークされていたって事が何よりの驚きだったんよ。

『警察恐ぇ。』って思ったね。

■まとめ

火の無い所に煙は立たないという言葉があるけども、それってケースバイケースな気もするんよね。

特に今の時代はネットとSNSの異常な発達によって、1億総監視社会になっちゃってるから、誰でも簡単に噂の発生源になる事が出来るんよね。言うなれば、ちょっと影響力のあるインフルエンサーが何か言おうもんならそれが尾を付けて広げる事なんて容易い時代なんよ。人間の業の深さがそうさせるのかもしれないけども、噂って冒頭でも書いた通り大抵悪い内容だよね。そっちの方が噂しがいがあるのは分かるし、面白いのも分かるけども、どうせ流すなら良い噂を流そうよって思う。

そっちの方がお互いにハッピーじゃん。シェアハピ精神でお互いの人生のバイブスをぶち上げていきたいもんよね。

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そんじゃ待ったねぇ。