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【警察エッセイ】階級社会の名のもとに

ハイどうもぉ。
皆さんの心の中の名誉永年平社員。
元警察官の花山烏一はなやまけいいちです。

皆さん、昇任はしていますかい?

『何年経っても平社員のままだい、この野郎。』というツッコミは置いておいて、組織に属していると昇任は一つの目標であるよね。

花山みたいなケツがブルーハワイのシャバ僧なんかに言われんでも、ちゃっかり昇任しまくって出世街道爆走中って方もいると思う。花山は知る人ぞ知る平社員なんだけども、アラサーでもあるから同年代が上司の役職になっている様な時期にも差し掛かって来てるんよね。

学生時代とかって年齢がモノを言うのが普通だったけども、社会に出ると年齢じゃなくて階級や役職で上下が区別されるから、実力主義な人はバッキバキに活躍出来るし、上昇志向の無い人は何歳も年下の上司のもとで働かざるを得なくなるよね。

だけども、花山がかつて所属していた警察という組織は、側から見ればガチガチの階級社会の様に見えるけども、内情は思ったより混沌としているんよね。


■階級社会の名のもとに

社会生活を送っていると、誰しも何らかの肩書きというモノを得る事になるよね。

花山は平社員がベットリと板についているけども、同世代でもグングン自分のキャリアを爆上げしていって手の届かない所へ行ってしまっている人達もいるんよ。昨今では、役職や階級を上げる事が責任が重くなるという事で敢えて平社員のままい続ける人もいるそうだけども、皆さんはどう?

上を目指す人が少ない状況は上に行こうとしている人達にとっては競争相手が少なくなって良いかと思いきや、大勢が上へ上へと目指す様な過酷で熾烈な競争でなきゃホンモノは生まれない様な気もするんよね。どこの世界でもそうなのかもしれんけども、警察の世界でも実力は折り紙付きなのに頑なに階級を上げない人達がいるんよ。

そんな人らの事を『スーパー査長』と呼ぶのね。

警察の階級には巡査と巡査部長の間に、巡査長というのがあるんよ。花山も警察官を退職する時は巡査長だったのね。巡査長とは、馴染みの無い方にはいまいちピンと来ない言葉だと思うけど、正式な階級ではなく名誉階級的なモノ。どういった警察官が巡査長になるのかというと、巡査の階級で優秀な警察官だったり、言葉は悪いけども平凡でも長いキャリアの警察官がなるんよね。

警察の世界では階級を上げようと思ったら、昇任試験を受けて合格しないといけないんよね。昇任試験に合格すると、巡査部長や警部補と階級はどんどん上がっていくのね。階級が全てじゃないけども、優秀さを表す分かりやすい指標の一つであるし、若くしてグングン階級を上げている人は出来る奴の匂いをプンプンさせてるんよね。

そんな中で、勤務年数が数十年以上であって、他を寄せ付けない圧倒的な雰囲気を纏っていながらも、なぜか巡査長の階級で留まっている警察官がいるんよね。そういった警察官を尊敬と卑下をマリアージュさせて『スーパー査長』と呼ぶのね。

スーパー査長は、その長年の経験から仕事をこなす能力は非常に高いんよね。だけども、弊害として何歳も年下の上位階級者からは扱い辛い人として思われる事も少なくないんよ。良くも悪くもキャリアが長いという事はそれだけその世界にズブズブと浸かってしまっているから、キャリアの短い人にあーだこーだ言われたくないと、命令権者の思う様に動いてくれない時もあるのね。仕事はめちゃくちゃ出来て年齢もキャリアもかなり上だけど、階級が下の年上を相手するのに苦労する若き階級上位者も少なくないんよね。

優秀が故に抱えてしまう悩みもあるのかと思うと、なんとも言えない悲しみのアイロニーが感じられるよね。

昨今じゃ、警察に限らず、上の階級や役職を目指さない人が多いって事で、ちょっとした社会問題にもなってるよね。階級を上げたとて、責任が増えるだけで給料もそんなに変わらないし、厄介事しか無いという状況がそういった問題を増幅させてると思うんよ。

まぁ、スーパー平社員の花山があーだこーだ言ってもしゃあない事でもあるんだけども、組織側はもっと階級を上げるメリット的なモノを提示しないといけない時代でもあるんかなと思うんよ。時代が変われば価値観が変わるんだから、昔は何を言わなくても上ばっか目指してる人で溢れていたかもしれんけども、今はどんだけ自分に責任が降りかからないかを考えるのが主流だから、そこを何とかせずして階級や役職を上げましょうと言っても、状況はあんまり変わらんよね。

そりゃ、給料がほとんど変わらないなら下の階級で気楽にやってた方が良いって考える人が多いのは、至極当然の事だよね。とは言っても、花山の頭の中に良い考えがあるワケでも無いし、給料を爆上げするとか階級上位者に特権を与えるくらいしか思い付かんのよね。

警察も似た様な状況で、下っ端の巡査や巡査長でい続けても、特に問題無く働けるし、階級が上がってしまったら下の階級の者に偉そうに口を聞けたり命令が出来るくらいしかウマミがないんよね。だけども、警察ってその階級じゃないと出来ない仕事がいくつかあるから、いつまでも下っ端の階級で、い続ける警察官が増えると組織的に困るんよね。その一方で、簡単に昇任させてしまうと、本来ならその階級に相応しくない人もなっちゃうから、組織力の低下になりかねないって事もあって、なかなかに複雑で難しい問題なんよね。

何か上げざるを得ない様な状況を生めたらいいんだけど、そんな簡単に思い付かんよね。

■まとめ

まるでスーパー査長は扱い辛い厄介者みたいな感じで書いたけども、間違いなく主戦力ではあるし、そういった人が組織に一人や二人はいないと案外上手く回らないのかもしれんよね。

強いて言うなら、その階級や役職の責任に見合った給料や待遇があれば、あらゆる世代で高みを目指す人達が鎬を削り合うのかもしれんね。

まぁ、どうせやるなら上を目指しましょうよってコト。

今回は以上となります。
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