【警察エッセイ】スリスリとすり抜け

ハイどうもぉ。
皆さんの心の中の暴走天使。
元警察官の花山烏一はなやまけいいちです。

皆さん、バイクは運転していますかい？

『アクセルフルスロットルでブンブンいわせてんぜ、この野郎。』というツッコミは置いておいて、花山はバイクの免許は持っているけども、プライベートでは一回も運転した事がないんよね。

若ぇ頃はアダルティになったら絶対にバイクに乗るぞと意気込んで貧乏大学生にだったにも関わらず大型二輪の免許まで取得したのに、今まで乗った事があるバイクは朝刊配達時代に乗っていたカブ(50cc)と警察官時代に交番までの移動に使っていたアドレス(125cc)だけという体たらく。

今となってはバイクなんか暑いしヘルメットは被らなアカンし事故ったら致命傷にになり得るしなどなど、見た目だけじゃなくて考え方までオッサンになってしまったんよね。

それでも、街中でバイク乗りを見かけるとカッコ良いなと思ったり思わなかったりするんだけども、花山のイメージ的にバイク乗りって割と嫌われている印象なんよね。

その嫌われている最たる例が『すり抜け』だと思うんよ。

■スリスリとすり抜け

皆さんも街中を車で走行していたら横をバイクがすり抜けていったという経験があるかと思う。

花山も何度も経験があるんだけども、サイドミラーをスレスレで走られるとさすがにイラッとはしたりするんよね。皆さんも渋滞にハマりイライラしている中で、更にバイクが横をスイスイとすり抜けて行く行為を見て怒りが助長された事があるかと思う。

現在の日本の道路交通法で『バイクのすり抜け』という行為自体は違反と明記されていないんよね。ただ、バイクのすり抜け時にほとんどのバイク乗りは何らかの違反を犯している可能性が高いのね。

結構な数の違反が起こり得るのがバイクのすり抜けなんだけども、全部取り上げてピーチクパーチク語らっていたら夜も眠れねぇから、かなりの高確率で起こり得る違反をピックアップして紹介するね。

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まず一つ目は合図不履行違反。

つまり、ウィンカーを出さないってやつね。普通車ですらウィンカーを出さない人もいるけども、バイクがすり抜けしていく時にウィンカーを出している人を花山は一回も見た事がないんよね。

もちろん、車線変更を伴わない追い抜きならばウィンカーを出す必要はないんだけども、幅が狭くて渋滞している様な道路で追い抜きする事は出来ないんよね。となると、車線変更が伴う追い越しになるんだけども、ほぼほぼウィンカーは出さないね。

コレはほとんどの場合ですり抜け時に起こる違反だと思う。

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二つ目は信号無視又は交差点等進入違反。

つまり、赤信号なのに交差点手前の停止線で止まらないってやつね。コレもよく見る光景だと思う。バイクがすり抜けて行って、停止線どころか横断歩道の向こうまで行っちゃうやつ。誰がどう見てもアカンやろって思うのに、なぜかバイクですり抜ける人たちはこの違反をやっちゃうんよね。

皆さんも横断歩道を歩こうとした時にバイクが忽然と進んで来てドキッとした事があるかと思う。

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最後の三つ目は進路変更禁止違反。

つまり、例外を除き進路変更が禁止されている場所で線をはみ出しちゃうやつね。一番分かりやすいのが、黄線を跨ぐやつだと思う。

皆さんがよく通る道路でも道路に描かれている線が白じゃなくて黄色の線な場所があるかと思う。あの黄線がいわゆる跨いじゃアカン、進路変更禁止の線なんよね。そんで、大体の交差点の手前は黄線になっていたりするし、黄線じゃなくても交差点の手前30メートルからは追い越しも追い抜きも禁止されているからバイクのすり抜けももちろんアウト。

何が何でも前へ行ってやろうと多くのバイク乗りの人がするけども、なかなか合法的にすり抜けする人は少ないんよね。

■まとめ

こんな感じで『バイクのすり抜け』という行為自体が違反として明記されているワケじゃないんだけども、ほとんどの場合ですり抜けと交通違反はセットとして行われているんよね。

単純にすり抜けだけしてったら少しイラッとするくらいに収まるけども、万が一自分の車が傷付けられたりでもしたらバチクソ腹が立つよね。そんな行為を警察官は見過ごしているかというと、そんな事もなくて、自分の目の前でやったらもちろん取り締まるんだけども、花山の経験上だと警察官がいるのに目の前でバイクですり抜けてくる来るはいなかったんよ。

バイク乗りの方全員がすり抜けをやっているワケじゃないから一概にバイク乗り全員を悪とするのはよくないけども、せっかくカッコ良いバイクに乗っているんだから、悠然と乗っていた方がセコセコとすり抜けしているライダーよりもカッコ良いと思わない？

今回は以上となります。
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そんじゃ待ったねぇ。