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【警察エッセイ】取締りイップス

ハイどうもぉ。
皆さんの心の中のメンタルヘルスケア。
元警察官の花山烏一はなやまけいいちです。

皆さん、イップスになった事はあるかい?

イップスとは、意識的または無意識的に筋肉や神経細胞に影響を与える症状との事らしい。分からやすく言えば、メンタル的な要素で今まで当たり前に出来た事が出来なくなるって事だよね。

基本的にはスポーツの世界で使われる言葉で、皆さんも一度くらいは聞いた事があろうかと思う。ゴルフとか野球とかプロの選手達でも陥る症状で、皆さんの周りにもイップスぽい人はいたんじゃないかな?

花山もスポーツじゃないんだけども、一つイップス症状を持っていって、それが階段イップス。『何じゃそりゃ?』って人が大半だと思うんだけども、一度グググっとググってみてほしい。

花山の症状としては昇る時は何の問題もないんだけども、降りる時が上手い事いかないんよね。別に高所恐怖症とかでもないから高さでそうなってるワケではないと思うんだけども、昔から階段を降りるのが苦手なんよね。

おそらくなんだけども、小さい頃に夢で階段から落ちる夢を見たのを今でも覚えていて、それが原因なのかなって勝手に思ってるけど、詳しい人がいたら教えて。

とまぁ、自分語りはほどほどにしておいて、百獣の王こと武○壮さんが自身のYouTubeで言っていたんだけども、イップスなんてモノは無いって言ってたんよ。武井さん的にはシンプルな考えで単なる技術不足って事らしい。

間違った動きでやり続けて、精神的に負荷の掛かる場面じゃなかったから失敗しても何とも無かったけど、それが精神的に負荷の掛かる場面で起きたら、誰でもイップスみたいになるって事らしいのね。

この意見については色んな意見があるだろうけど、コレは花山も賛同している考えなのね。

世の中でイップスで苦しんでいる人達が大勢いるのは重々承知なんだけども、そのほとんどが技術不足が大きな原因なのかなって思う。

スポーツの世界じゃないけども、花山も警察官時代にそんな経験をした事があるのね。


■取締りイップス

交通違反の取締りって交通課の人達だけがやってると花山も警察官になる前は思ってたんだけども、実際は交番で働く警察官やパトカーに乗っているパトカー勤務員もかなりの数を取り締まっているのね。

花山も例に漏れる事なく、交番勤務時代は取締りをセコセコやっていたんだけども、一時期、常時ではないけど違反を見つけても脳内では追いかけろって言っているのに身体が動かないみたいな時があったのね。

警察学校を卒業すると、もれなく交番勤務をする事になるんだけども最初の一年くらいは指導員にベタ付きで勤務をするのね。もちろん交番違反の取締りも一緒で、二人で実施するんよ。

そんで、一年経つと『独り立ち』といって一人で行動する事が許されるんよ。当時の花山も『やっと開放されたぜ、ヤッホ〜。』と思いながらブイブイ一人でやってたんだけども、一人でやるって事は二人でやるよりもバチバチになる事が増えるのね。特に、花山はそん時はまだ20代前半とかだったから基本的には取締り対象は歳上ばかりなのね。

警察官として毅然とした態度で見逃すって事は一度もしなかったけども、精神的には負荷が募っていってたのね。

そんで、ある時ミスをしちゃったのよ。

貰った事がある人もいるかと思うけども、交通違反を犯すと納付書って物を渡すのね。それには納付金額が書いてあるんだけども、交通違反って違反ごとに反則金が違うから現場で手書きで書くのね。

その金額を間違えると現場で気付けばその場で書き直せばいいんだけども、ミスしたその時は数時間後に気付いたのね。

そういう場合は諸々の手続きだったり、新しく納付書を作成したりと結構面倒くさいのよね。だから、結構上司にも怒られたし、違反者に事情を説明して直接渡しに行った時も結構なじられたのね。

今まで、ルーキー故の勢いでガンガン取締りしていて、ミスもせずにやれていたからイケイケだったんだけども、そのミスがキッカケで常に頭の中にモヤモヤみたいなモノが残り続ける様になったんよ。

独り立ちしたといっても、いっつも一人で行動するワケじゃないから複数人で取締りをする時は何の問題も無かったんだけども、一人でやる時は情けないけど違反を見つけても身体が動かない時があったんよね。

正直、終わったなと思ったね。取締りすらまともに出来ない警察官なんて組織的にも要らんし、世間一般で見ても頼りなさ過ぎるやん。

どうしたもんかなって悩んでた時に花山が勤めていた警察署で一番取締りをゴリゴリにやっていた先輩に相談してみたんよね。そしたら、『そんじゃ、○○の違反の点数と反則金分かる?』って聞かれたのね。『点数は○○で反則金は○○です。』って答えたら、今度は別の違反の点数と反則金を次から次へと聞いてきたんよ。

その中には答えられるモノもあれば答えられなかったモノもあったのね。取締りをする時は全違反の点数と反則金が乗った資料を持ってたから、分からない時はソレを見てやってたのね。

その先輩は『ビビって取締りが出来ないのはお前に知識が無いだけ。全部とは言わんけど、取り締まる可能性の高い違反ぐらいはすぐに言えるくらいになればビビる事なんて無くない?』って言ってきたんよ。

なんかね、そん時に脳天をガツンと殴られた様な衝撃を受けたのね。

すっげぇシンプルだなって素直に思った。

そこからちゃんと勉強して、ビビる必要が無いくらい知識を蓄えたら、気付いた時には違反を見つけても身体が動かないなんて事はなくなってのよね。

■まとめ

このハナシはあくまで花山の実体験で、たまたま上手く解決出来たけども、中にはにっちもさっちもいかなくなっている人も多いと思う。

アドバイスなんておこがましいけども、イップス克服法でよく言われている事の一つで、周りに自分がイップスである事を話すって事があるのね。

イップスになるくらいだから全くの素人ってワケじゃないからある程度のキャリアや経験があるって事だと思うんだけども、中途半端に経験とかがあると周りに言いにくいじゃん?そんで、自分がイップスである事を周りに言うのって凄く大変な事だと思う。だって、その世界では誰でも出来る事を自分は出来ませんって宣告するワケじゃん。

でも、イップス克服ってそこからなんだと思う。自分はダメだと塞ぎ込んでいくんじゃなくて、まずは出来ない事を認める。その方法として、周りに言えば周りだってその様に接してくれるワケじゃん。

あとは、元も子もないけども自分次第なんよね。

花山みたいな感じで克服していってもいいし、克服する事なくイップスを抱えながら上手く付き合っていくのもいいし、やり方は人それぞれ。

何にせよ一番大事なのは一人で抱え込まない事。

必ず誰かが救いの手を差し伸べてくれるはずだから。

今回は以上となります。
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