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【警察エッセイ】闘え交番男子

ハイどうもぉ〜。
皆さんの心の中の交番男子。
元警察官の花山烏一はなやまけいいちです。

皆さん、ハコヅメという作品をご存じですかい?

『あのスーパー面白い漫画だろ?知ってんぞ、この野郎。』というツッコミは置いておいて、ハコヅメという作品を簡単に要約すると、交番で勤務する新人女性警察官である川合が何でも完璧にこなすスーパー警察官の藤部長と組んで警察業務に励む警察コメディ漫画。

漫画の方は既に完結していて、2年ぐらい前にドラマ化もされて一気にお茶の間へも広がった印象があるんだけども、皆さんは読んだり観たりした事はありますかい?

花山は漫画は全巻読破したんだけども、ドラマは1話も観ていない野郎なもんで、ドラマについては川合役を永野芽衣さん、藤部長役を戸田恵梨香さんが演じていた事くらいしか知りましぇん。

ハコヅメという作品の魅力として、警察という血で血を洗う仁義なき闘いが日夜繰り広げられている組織で、女性警察官がどうやって男性警察官と対等に働いていくのかというのがあるんだけども、これは作者の泰三子さんが元々警察出身の方で、おそらく現職時代に苦労された経験から生まれた作品でもあるのかなと花山は思ってる。

元警察官の方の作品なので、警察組織のニッチな部分についてかれ描かれているんだけども、そのニッチな点を誰でも分かりやすくかつ面白く描いている作品だから、まだ読んだ経験のない方は是非読んでみてほしい作品。

本作は女性警察官が主人公の作品だから、基本的には女性警察官ならではの視点でハナシが展開されているんだけども、当然警察組織は男性の方が数が多いから、作中に個性的な男性警察官のキャラも多く出てくるんよね。

だから、花山の様な弱小元警察官が無謀にも本家ハコヅメに対抗して、『闘え交番男子』なるハナシをしてみようかと思う。


■闘え交番男子

この世で働く警察官は誰一人例外なく、警察官になり立ての頃は希望に溢れたピチピチの新人警察官なんよね。目をキラキラに光らせて、警察官になる前に思い描いていた理想を叶えるために鼻息荒く警察組織の門戸を開けるんよ。皆それぞれ並々ならぬ想いを胸に抱くんよ。交通違反者をガンガン取り締まってやる。職務質問で犯罪者を検挙しまくってやる。パトカーでブイブイ走りまっくてやる。

だけども、現実はあまりにも無情なのね。

まず、警察学校で警察に対する甘い認識を徹底的に矯正されて、精神的にも肉体的にも追い込まれて、自分は警察官に向いていないんじゃないかと思わせるほどにボコボコのクチャクチャにされるのね。警察学校を卒業した後も試練は続くんよ。警察署で働く警察官全員が正義に燃えてメラメラしている人ばかりじゃないのね。サボタージュする事だけを生きがいにして、楽をして働く警察官もいるんよ。そして、何より警察の仕事のお客さんは常識が通用しない人ばかり。コチラが思い付かない事を息をする様に平然とやってくる人で溢れているんよ。

警察官を目の敵にしている人も大勢いるのね。

何か悪い事をやらかしたから警察のお世話になったのであって、決してこちらから何かをしたワケじゃないのに逆恨みを具現化した様な人が次から次へと容赦なく襲ってくるのね。よほど精神的にタフな人じゃないとメンタルがブレイキングダウンして明日のジョーどころか明後日のジョーになっちゃう感じ。そんな状況が燦々と輝かせていた警察官の目をどんどんと澱ませていき、その目から光を奪っていくんよ。そんなんでも闘い続けないといけないのが警察官の辛いところ。困っている人がいたら、自分の体力を生贄にして助けにいかんとアカンのよ。腹がペコリンちょだろうが、睡魔と添い寝したかろうが通報一本で現場まで駆けつかなければならんのね。警察組織というガチガチでゴリゴリの縦社会では、上司や先輩がやれと言った事は有無を言わず任務として遂行しなければならんのよ。税金泥棒とか何か起きてからしか動けない木偶の棒と揶揄されても、言い返す事なく耐え忍ばないとアカンのね。

社会に出れば年齢なんて関係ないとはよく言われるけども、ベテランのおじさん警察官と若手のまだ制服に着られている様な警察官が並んでいたら、ほぼ間違いなく若手警察官の方が狙われるんよ。

隣のベテランおじさん警察官が助け舟を出してくれれば良いんだけども、厄介事に巻き込まれたくないという考えから、警察を目の敵にしている輩と若手警察官にタイマンを張らせんのね。そうやってボコボコにされてメチャクチャのクッチャクチャにされて一人前の警察官へと成長して強くなっていくんよ。花山もそうやって強くなっていった様な気がする。もしかしたら、優しくて優秀すぎる上司の元で働いていたら、そんなに実績も残せなかったかもしれんけどね。皮肉なハナシだけども、上司が無能であればあるほど、その下についた部下が優秀になっていくケースは珍しくないんよ。初めて対応する現場に一人で行かされたり、上司と一緒に行動しないとアカン期間にも関わらず一人で放って置かれたりして色々と苦汁や辛酸をペロペロと舐めさせられたけども、それが結果的に花山を警察官として強くしていったのもまた事実。

でも、ボロ雑巾の様に花山の事を扱った、あのおじさん達の事を花山は一生忘れない。

■まとめ

いかがだったかい?

男性にしろ女性にしろ、警察官にしろ他のどんな職業の人にしろ、その世界にルーキーとして入った時はモミモミと揉まれまくって精神をバッキバキに鍛えられるもんよね。特に精神的にキツい仕事は外部からも内部からも爆風の圧が掛かってくるから、もしかしたら慣れるまでの最初の期間が一番シンドイかもしれないね。

人間ってのは大抵の事なら辛くてシンドい事でも徐々に慣れていくんよね。苦しい事やシンドい事に慣れ過ぎるのも良くない事ではありるけども、最初の頃はキツくて当然だと思って何事もトライしていきたいもんだね。

今回は以上となります。
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