「早くしなさい」と、言わない。

保育士の頃や親となったときに、一つだけ、心がけていたことがあります。

それは、

「早くしなさい」

と、言わないこと。

時間を習うのは小学校に入学してから。

それなのに、その前の段階で「早く〇〇しなさい」と言っても子どもには何を早くすれば良いのか、理解できないのでは?と感じているのです。


不思議なもので、「早くしなさい」と言えば言うほどイライラしてしまうのは親の方。

「え~、ただいまから第1回〇〇組『大お片付け大会』を始めたいと思います」

保育士として5歳児担任だったある日、給食を前に遊びに夢中になり、片付けに意識が行かない当時の園児たち。

そんな子どもたちに、

(そっちの方が面白そう!)

と振り向いてもらえるような働きかけにより、遊びながらもみんなで一緒に部屋の片づけに取り組み、あっという間にきれいになったことがりました。

如何に子どもたちが自発的に、意欲を持って取り組めるようになるか。

言葉がけが大事なことだと、学んだひとときでした。

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