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聞くほうがいいのか、それとも聞かないほうがいいのか。

昨日、担当さんから「明日、2巻のサブタイトルについてご相談しますね」と言われ、今日はずっとそのメールを待っている。まだ来ていない。

私は基本的にどういうことであれ、「電話します」「メールします」と言われると、それをずっと待つ姿勢でいるタイプなので、待つのは良い。嫌いなことじゃないし、むしろ楽しい。

それに、最近、担当さんからのメールの時間が異様に遅い。すごく忙しいんだと思う。

だから、メールがまだ来ないとかは文句ではなく、ただこの記事を書くためのきっかけに過ぎない。

つまり、前置きである。

私は今、他にとっても気になっていることがある。

それは、売上のことである。

本当は子どもたちも見る可能性があるnote(可能性がなくなはないので)に、売上とか、お金のこととか、なんかそういう大人の事情を書くのはやめよう、前向きなことだけ書こう、と思ったんだけど。

そうすると、面白くないんだよ(当社比)
「2巻書いてます☆がんばりまーす」って最近、noteの記事に書いているんだけど、自分で読み返すとめちゃくちゃ退屈だった。

そもそも「とっとと成仏してください!」だって、玲香の後ろ向きなところとか、暗めの過去の話があるんだから、この記事をうっかり読んでしまった子どもたちだって、私に別に前向きさを求めているわけじゃないはずだ。たぶん。

そういうわけで、売上という私にとってのパワーワードを出してしまったわけだけれど。

別に売れたいわけじゃない。いや、ごめん嘘ついた。本当は売れたい。

でも、今私が気にしているのは、売れまくってるかどうか聞く、ということではない。

本に関わってくれた人たちに迷惑がかかっていないかどうか、それがわかるための、売上という単語である。

海ばたり先生にあんなにかわいいイラストを描いてもらい、あんなに熱心にアドバイスやアイデアを出して改稿作業やらたぶん私が把握してない量の仕事をこなしている担当さんや、めちゃくちゃ丁寧な仕事をしてくれた校正さんとか、装丁のデザインや動画やら、「とっとと成仏してください!」に関わってくれた人はたくさんいるし、ものすごい良い本を作ってもらえたと思っている。

だからこそ、この恩返しは売上でしたい。
売上に直接かかわりがないタイプの仕事の人も、関わった本が売れたほうが良いに決まっている。

そもそも、どれだけ売れれば恩返しできるのかというのはよくわからない。でも、担当さんが「売れてますよー!」って言うか、それとも「まあ評判は良さそうですね。ところで」と、どっちがいいのかは一目瞭然である。

というか、私に恩返しだなんて言えるレベルのことができているのか、甚だ疑問ではあるけど。「関わってくれた人のために売れてほしい」という気持ちを持つのは自由である。

もちろん、売れる、売れないは運の要素もあるとは思う。
しかし、もとになった小説を応募したの私だ。
私が原因をつくっている。

そういうわけで、私はこの記事でついに、自分にとってのパワーワードを出した、というわけだ。

あと、数日前のメールで担当さんにふわっと「好調ですよ」みたいな言い方をされた。
それが売上のことなのか、それとも読んだ人からの評価なのか、わからなかった。
でも、どっちなのか聞けなかった。
結局私は、売上を知ることが怖いのだ。

もし売上がそれなりに良かったらいいんだけど、あんまり良くない時、結局自分が落ち込んでしまう。
たぶん、担当さんはめっちゃ気をつかってくれると思うけど、メールの文面から分かる可能性もあるし、分からないようにしてくれるかもしれないし。どっちにしても聞いたらいけない気がする。

いや、でも気になるんだよ。どっちなんだよ。

まあ、でも、このまま聞かなくてもいずれは何かしらの形で売上が良かったとか、そうじゃなかったとか、わかりそうだし、聞くのはやめておくか……。

こらえ性がないので、担当さんに結局、聞いてしまうかもしれないけど。
でも、「売上ってどうですかね?」って聞くの?
ストレートに聞くのもどうなのよ、と思うけど、私、ストレートしか投げられない人間なんだ……。

そういうわけで、久々になんかこう、ありのままの言葉を吐きだした気分。

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