煩悩(10)許されていた苛立ちと後悔

ぼんそわ。いろいろ〆切が迫っていて、煩悩を供養する時間が取れませんでした。後悔という名目で、5年目の彼氏への依存状態を晒してばかりですが、まあそれがこの備忘録の目的ですもんね。では、本題。

最近「ケンカする夫婦が長続きする理由」についての興味深いコラム記事を拝読しました。それによると、二人だけの仲直りの仕方を覚えることによって、円満な夫婦仲を築けるのだとか。まさに「雨降って地固まる」ですね。

思い返してみると、5年目の彼氏とケンカらしいケンカをした記憶があまりありません。私が酔っている時に「なんで告白してくれなかったんだ(これ今度かきますね)」「私ばっかり『好き』な気がする」と、5トンくらいのおっもい不安をぶちまける発言を一方的にしたり、それと……まあ、なんか他にもあったりしました。それでも、ちゃんとしたケンカと思えるのは5年間の中で一度だけです。

後になって、ちゃんと二人でケンカもできないような間柄だったんだと気づきました。

彼はできた人間です。できた人間すぎて「こういう発言を聞き流してあげるのが彼氏である俺の役目」と思っていたようです。私が一方的に口汚く不安をぶちまけたことに対して謝罪を述べると、彼はよく「これは責務だから」と言って普通にしていました。「いやそれ、彼氏、重責すぎるやろ」と思ってはいたのですが、黙っていたことがよくありませんでした、確実に。

私は彼の本音を引っ張り出してケンカしたかったのに、私がワーワーわめいてそのまま終了です。やみくもにケンカすればよいというわけでは決してありませんが、ただ、あまりにも「許されている」状況にストレスを感じていたのだと思います。

そもそも、私は親以外の人間に甘やかされることに慣れていません。割り勘上等、敬語大好き、ギブアンドテイク精神で生きています。逆に申し訳なさが募ることの方が多いです。一方の彼は私よりも少し上の立場から、私を庭で放牧している感じ(勝手なイメージです)でした。やっぱり苦痛でした。

たぶん、私は彼と対等でありたかったのだと思います。それをきちんと口に出すことをせず、我慢していた。たぶん彼にも相当我慢させていた。そのことが、5年経って、彼と別れてようやくわかりました。

しかし、これもフェアに付き合ってくる男性を前にすると「甘やかして!」と思うのかもしれません。8割そうなると思いますが、そればかりは断言できません。

次に相手ができた時には「ないものねだり」をせずに、我慢しないで言いたいことを言って! と言える勇気をもとうと思います。

これを書くために、昔のLINEを見直しました。しんどかった。

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