煩悩(13)「好き」に勝ち負けはない

告白するか、告白されたいか。

知り合ってから間もない女子会で、程よくお酒が入ったときに頻出する話題の一つだと思います。みなさんは、どちらですか。

私は、中学時代に不完全燃焼の片想いを経験したことで、いくぶん強気でプッシュしようと思っていました。しかし、自信はありませんでした。そのため、実際に話すことはほとんどなく、携帯メールの会話だけで7ヵ月経ってしまいました。

自信がないとはいっても、5年目の彼氏とは付き合う前から仲良しな方だったと思います。席が近くなった時には目がバチバチ合っていましたし、二人とも自転車通学だったので途中まで一緒に帰ることもありました。しかし、関係性でいうとなんの進展もないまま学年が終わろうとしていました。

結局、私から告白してOKをもらいました。しかし、この時のモヤモヤが5年間ずっと癒えなかったのです。根拠がないわけではありません。「学年が終わる前、年始には告白しようと思っていた(私が告白したのは、その年内でした)」のような「誰でも言えるやんけ」ということを供述したり、「自分から一度も告白したことがない」ことを私に自慢してきたりもしました。

彼にとっては事実だったのかもしれませんが、私には言い訳のように思えてしまったのです。

負けず嫌いの血も少しある私は、私の方が「好き」な状況に我慢できませんでした。彼にはこのネタで何度もケンカをふっかけました。今思うと、恥ずかしいですね。自分に自信がないくせに、プライドだけが高い女でした。

この煩悩を解消して心がけたいのは「彼を信じること」。人には素直だと言っていただくことが多いですが、心の奥で疑いをぬぐいきれないことはたくさんあります。その醜さのある心をしまい込んで、目の前の相手の「好意」を信じることが大切だと学びました。

目に見えず、数値化もできない「好意」は、私にとって脅威でした。しかし、何も信じることのできない人生はつらいばかりです。めっちゃしんどいです。それに、勝ち負けがあるわけでもありません。告白したのがあっちとかこっちとか、ハッチポッチステーションだとかは、本当はどうでもいいのです。

過去に固執し過ぎず、未来に目を向けること。彼を信じること。そういったことを全て乗り越えて、恋愛は成就します。泣きたくなるほど不安な人も思い切って、彼を真正面から信じてみてください。二人でみる景色も、また少し違って見えるかもしれません。

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