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ポートレイトレクチャー「65.スタート直後から全体をイメージすることが大切」

ポートレイト撮影というのは多くの場合、撮影時間は限られているものでしょう。
そのため、限られた時間の中で良いものを撮らなくてはいけません。

この、良い写真を撮るための流れですが、どうも多くのアマチュアカメラマンの話を聞いていると、その場その場で撮影シーンを考えたり、少しでも多くのシーンで少しでもいっぱいシャッターを切りたいと考えているように思えます。

ですが、これだと時間配分はできませんし、撮影シーンの山場も作れず、とにかく色々なシーンがある、というだけになりがちです。

そこで大切にしたいのが、スタートの時点で大体の流れを想像してモデルさんにも伝えておくということです。

これは細かなポーズや表情の指示とは違う話です。

「今日のメインはこれ!。その前にここでこんな感じで撮って、次はこの辺でこんな感じ。時間に余裕があれば、こんなものも撮りたいです」と伝える感じです。

なぜ、全体の流れを伝えておくと良いかといえば、そうすることでモデルさんも、なんとなく自分のポーズは表情のバリエーションがイメージしやすいからです。
テーマの共通認識を持っておけば、モデルさんにとっても表情を作りやすいからです。

今日のメインはこれ!っていうものが分からないままだと、モデルさんは最初のシーンから全力で色々なポーズや表情を繰り出しくれちゃいます。
別にそのことはいいのですが、シーンが変わった時に、また一から同じようなポーズ、表情になると、背景違いの同じ写真ばかりになってしまう可能性があります。

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