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風の創造帖

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2019年9月の記事一覧

2|わたしとお茶

お茶との関わりについて書いた文章です。 このように想いながら、お茶に触れています。  わたしの好きな一首。利休百首のなかの一首です。 この一首に、このただに、すべてが込められているなぁ…と感じます。  ただとは、〈いまこの瞬間〉のこと。 この瞬間に、すべてが在ること。この一瞬のために、すべてが用意されていること。この一瞬から、つぎの一瞬が生み出されていること。  火と水。湯を沸かすためのこの二元素が、茶の湯の根幹を成しています。 火であり、水である。火と水が交じり合う。

1|なぜ、茶道か

 昨日、Digital Transformation/AI をテーマにした副社長との対話会で、こんな会社の存在を教えてもらいました。 【VISITS】https://visits.world/ Beyond AI AIを超える技術で 社会価値を創造する  ページを開いた瞬間。わたしの脳天をビビビと衝撃のようなものが。 正直、書いてある内容の半分も理解できたとは言えないものの。  「感覚的な資産」「感性」が数値化されていくと、会社/企業の中のパラダイムは、ひっくり返って

0|はじまり 〜お茶のチカラ〜

 はじめまして。  茶番を営んでおります。    ・・・!? 茶番・・・?   ・・・はい…。(笑)  茶番とは、お茶の番頭で、お茶当番のこと。 具体的には、出張茶屋として、お抹茶を点てに出向いたり。 一服の、お抹茶を媒体に、この世界の成り立ちや、点前、所作、作法、その心に触れるお話をしたり。 手解きを含め、体験をともにし、この世界の入口や、その全体の手がかりを、わたしあうようなことをしております。  このみちに足を踏み入れてから、長い年月が経ちました。 はじめは来る日