小さな紫の花

雨がつづきますが、植物の手入れをしていると季節の小さな変化が見えてきます。

写真はヤブランの花。普通の緑のものと斑入りのもの、公園や道路沿いにどちらもよく植えられています。

見慣れすぎて「あぁこれね」と気にかけない場合もあるだろうと思います。

冬に地上部を刈り取り、「こんなに刈り取っちゃって大丈夫なんだろうか…」と思いつつ春を過ごして、暑くなり始めた頃に美しい新芽を見た時、感動した経験があります。(大げさですが、植物の新芽ってきれいですよね)

この経験、中々伝わらないのですが、私の中では意識の変化がありました。

足元に植えられているヤブランは、踏まれて株が弱ったり、葉を虫にかじられてボロボロになったりする事も少なくありません。

だけど、植えられている環境をよく見て、手間をかければこんなにきれいになるんだと、その時改めて教えてもらえました。

花穂があがりはじめて、蕾が白から紫へ変化していくこの瞬間もとてもきれいだと感じます。

身近にある緑の風景を、なんとなく見ながら歩くのもよし、はっとするものに近寄って、眺めるのもよし。

出来る限り眺める時間を大切にしたいと思います。