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朝 一日の始まり
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#自由詩

【詩】雪の朝

覗く青空に揺れる白雪 舞う粉雪に濡れる前髪 景色に埋もれそうな居心地は あるがままに溶け込むようで 何にも囚われない私が やっと息が出来そう そんな朝の道を歩いている 乱れた髪を気にもせず 肩の雪を気にもせず 何処かに着いてしまうまで 私のために息をする ありのままに息をする

【詩】はじめの一歩

真っ新の雪が 朝の中で一面に 澄んだ空気に広がっている 最初の一歩が 勿体なくて でも まるで新しい想いに 踏み出すような 戸惑う気持ちと踊る心 はじまりの私の一歩 あなたに 見せることが出来たなら あなたに 伝えることが出来たなら

【詩】晴れた朝

誘うように零れては 招くように暖かい 朝の陽射しが 窓の向こうで待っている 降る眩しさが 沈んだ心に透き通り いつもの朝が明るくなる 照るぬくもりが 重い心に染み渡り いつもの朝が軽くなる いつも通りの私より 違う私に会えそうで そこにはきっと 他の誰のものでもない 私の一日が待っている

【詩】不思議な朝

いつもよりほんの少し 大きく開けた窓からは いつもと違った朝が来た 見える景色が洋々と 流れる風も滔々と ほんの数センチの新世界 いつの間にか いつものいつもに縛られて 小さくなってた毎日に きっと心の窓も 少し向きを変えたなら 新しい世界に会えるかな そんな不思議な朝のこと

【詩】お日さまの味

今日の扉を開いたら 陽射しがとても朗らかで 樹々が楽しく舞っている 思わず手を出し握っては 光をひとすじさらってみる 飲乾せば心まで 清々しくなるような そんな予感の味がする うつむけば背中だけ 上を向けば心まで 陽を受け取って 一日が そっと笑顔で過ぎて行く そんな予感の味がする