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恋模様

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恋模様 儚さ
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#ポエム

【詩】行間

綴る気持ちの筆の跡は まだ乾かずに揺れている 涙色に滲んだ行間には 乱れた思惑が渦を巻いて 私もあなたも溺れそう 探っていたのは誰 夢見ていたのは誰 じわじわと迫る現実を 見なかったのは二人

【詩】散る

散った花びらを 集めて飲み込み あなたの知った苦みを思う いつか咲く花 咲かない二人 散った残り香を 集めて飲み込み 私の知った未練を思う

【詩】束の間

一筋のあたたかさを 部屋の中でたぐり寄せ 束の間の自分を味わう 香りの無い言葉でも にじみ出す無臭に焦がれては 束の間の心を味わう 待ちわびるあなたも 待ちきれない私も 約束の時間だけが 色を持つ 束の間の想い

【詩】雨粒

吸い込んだのは雨粒か 透き通る悲しみが 喉を潤す あの時の嗚咽の名残りが 幾日も掛け あなたを抜けて いつしか深淵から降り注ぐ もう痛みも渇きも衝動も 飲み干すほどの 雨粒に

【詩】ドア

約束の時間には 手持無沙汰になる もう待つ人もなく 急ぐこともない その自由が時間を持て余し 無意味な期待が ドアを見る 寂しさと贖罪と どちらの涙か分からないものが 流れる感覚も もうあと少し いずれ 薄れる時がくるまで