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狩猟業務報告:四日目

 私は今、アメリカ大陸で異国の空気を毛穴という毛穴から吸い込みつつ、クマが出てしまうような環境に身を投じ背筋が震えております。以前お話した大陸間の移動を行いアメリカにも手を伸ばしハンティングしておりますが、出てくる動物も変わってまいりますから色々と大変な思いをしております。

 何にせよ動物をおびき寄せる為の笛が買えない。これはレベルによってアンロックされる仕組みなのですが、笛屋のおやじが「おめぇはまだまだヒヨッコだ。クマとか100年早いわ。青二才がけぇれけぇれ!」と言って売ってくれないようなものです。まことに遺憾であると感ずるものです。

(ゲーム内怒りの5:45起き)

 そんなわけで、クマもヘラジカも足跡をコソコソと追跡するのが関の山ですし、とにかく大型が出てくるのでタフなハンティングになるでしょうし、下手すりゃこちらがヤられてしまうので今までいたヨーロッパと勝手も変わってまいります。

 そこで現ナマを投じて購入したDLCのダブルバレルショットガンを武装し対抗するという、いささか力業のような方法を取る事にいたしました。このショットガン、大型動物も仕留められるライフル弾を入れる場所がございましてショットガンとライフルを一体にした代物なのですね。弾丸は割高ですが、経験値の為と思えば安いものであります。

 そんなワルな銃を携えて広大な大地をフラフラ歩いていると、ブラックベアの鳴き声が聞こえたのでそちらへ慎重に進む事へいたしました。中腰になると前方の視界を遮る程の茂みがあり、そこを息を殺しながら抜けると空が広く感じる程の開けた土地に出ました。その目前100m先にブラックベアがくつろいでおった訳であります。

 まぁよく考えたら内蔵の位置とか弱点とか把握しないで撃っちゃったもんだなと思うのですが、多分この辺だろうと撃ったら仕留める事ができました。ラッキーショットとしか思えない。これが現実世界だったら一生分の運を使い果たしたと言っていたところ。多分もう宝くじ連番で300円しか貰えない。

 実のところ、この前に巨大なヘラジカと大奮闘した挙句見失ってしまい落ち込んでいたのでありますが、ここにきてクマ吉を一撃粉砕という事で興奮が頂点に達しました。やったぜ。 

 ついでと言っては何ですが、コヨーテもいたのでハンドガンで仕留めておきました。頂戴できるキャッシュが多いので積極的に狙いたいものですが、ヨーロッパの赤狐同様に警戒心が強いのか、笛を吹いてもあまり寄ってきていただけない気がいたします。なおかつ小型なので茂みをウロウロされると完全に見失うという神経を逆なでするすばしっこさ。遮二無二追いかけるのは時間がかかりそうなので引き際はしっかりしておかないと日が暮れてしまいそうですね。

 やはり購入できない笛の問題があるので、ヨーロッパに戻ってもう少し経験を積んでからの方が少しやりやすいのかなと感じました。鹿と猪をハンティングしつつ、まだ未開拓の土地もございますから色々と歩きまわってみようかと思います。

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