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「日本一の海女のまち」の写真展に参加

2024年2月19日~23日、三重県鳥羽市相差町の相差女性活動センタ-で、
"相差暮らしの写真展「海郷を拓く」(うみさとをひらく)"が開かれました。

展示ポスターは相差伝統の獅子と天狗の舞(父の写真ではない)。

相差は「おうさつ」と読み、日本で最も海女さんが多くいる地区です(鳥羽は読みにくい地名が多いんです・・・)。
ここ20年はパワースポットの「石神さん」がにわかに有名ですが、
もとは鯨漁もやっていた古き良き漁村です。

今回は、昭和50年代以降の相差地区の写真を集め、地元の方に懐かしんで
もらうことと、記録としての聞き取りを目的とした写真展でした。

21日、地元の海女さんから聞き取りをしていた三重大学の学生さんたち。

地元の方や学芸員さんから集めた展示写真の中に、父の作品も出していただきました。
noteでは何度か書きましたが、父は、アマチュア写真家として鳥羽や志摩の漁村を訪ねて撮っていました。

全てモノクロフィルムでしたが、今回の写真展を共催した三重大学海女研究センターと鳥羽市立海の博物館に、資料としてスキャンデータを寄贈してあります。

今回の展示会でも、写真の中に写っている人物や景色に心当たりのあるものはないか、三重大学の吉村真衣准教授(社会学)をはじめセンターのスタッフや学生さんたちが、来場者の方々から聞き取ってくれました。

自分は会期の間の2日間、おじゃまして立ち話をしただけですが、それでも父の写真の被写体となった方の息子さんが現れたり、おばあさんたちがよく腰掛けていた石垣の場所が特定できたりと、収穫がありました。

引退した海女さんたちが、よくおしゃべりをしていた石垣の前。
港での入札風景。会場で会えたのは笑顔の漁師の息子さん。たしかに似てた。
父の写真については、A3のパネル8枚を用意してくれました。
父には「記録」の意図も明確にあったように見えます。
昭和中期までの白い磯着での漁や、浜から上がった貴重な姿も(父の写真ではないです)。
学芸員の方が撮った海女小屋での獅子舞の迎え。記録写真のお手本で、美しい。
関係者のはしくれとして、地元の方たちが見入ってくれたのが何よりうれしい。

地元の方たちは本当に懐かしんで、喜んでくれていました。5日間で終わってしまったのが、もったいないくらい・・・。

じつは、父の写真については、別方面からも展示のオファーをいただいています。なにより本人が元気なので、まだまだ付き合ってくれそうです。

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