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独占欲と手離すということ

本日は基地よりお届けしております。
基地ってなんだ?と。
そうですよね。

くらげの秘密基地。
それは…コワーキングスペースです。

なんだ、コワーキングスペースか。
そうですよね。そう思いますよね。

ただね。
「今日、基地に行くんだ」って言うとちょっとわくわくしませんか?

たかが言葉。
されど言葉。

ちょっとした言い換えで「わくわくするもの」に変化できるんですよね。


さて、そんなくらげの秘密基地からお届けする今日のテーマは

「独占欲」

独占欲とは?
あるものを独り占めにしたいと言う欲求。
自分だけのものにしたいと言う欲求。
くらげの頭の中


質問です
あなたは独占欲は強いですか?


私の答えは「YES」
ものすごく独占欲が強い方です。

仕事、人、物
色々なものに向けられる独占欲。

独占欲=悪いものではありません。
生きるためには必要な欲求でもあると思っています。

ただ、強すぎるとトラブルのもとになったり、自分自身をがんじがらめにしてしまう厄介な欲求なんです。

今日はその「独占欲」についてお届けして参ります。どうぞ、お付き合いください。


■ 独占欲は一体何から生まれるのか

人は多かれ少なかれ、自分だけのものにしておきたいと思うものがあるのではないでしょうか。

例えば、幼い頃「母親に他の兄弟よりも自分を優先して欲しい。自分だけのお母さんでいて欲しい。」と思ったことや、友人が自分の知らない人と仲良さげに話をしているとモヤモヤしてしまったこと。自分のパートナーが自分ではなく他の人と出かけると聞いた時の感情。

この時の感情は少なからず「独占欲」が影響して生まれるもの。

では、この欲求や感情は一体、どこから生まれるのでしょうか。

これはあくまでも個人的な意見ですが、独占欲が生まれるのは「自信のなさ」が影響していると思っています。

誰かに取られてしまう。
戻ってきてくれないかもしれない。
何も無くなってしまう。
ひとりぼっちになってしまう。

そんな「恐れ」の気持ちから、「ソレ」を手離したくない。

手離したくないというよりも、手離すのが怖い。手離した後の自分がどうなってしまうか不安で手離せない。と言う方が表現的にはピタッとくるかもしれません。


■ 成長する独占欲

最近、とあるものを手離しました。
手離したというよりも「手元から離れた」の方が正しいかもしれません。

自分では気付いていなかったけど、知らず知らずのうちに「ソレ」に対しての独占欲が強く出てしまっていたと思います。

「ソレ」にとって私は必要。
私が何とかしなきゃ。
他の人には任せられない。
任せたくない。

責任感のような。
愛情のような。
そんなものを隠れ蓑に、独占欲はむくむくと成長し続けていたんだと思います。

その独占欲が自分をどんどん支配していく。自分の感情・時間・生活がうまくコントロールできなくなる。自分をがんじがらめにしていく。

そして、気付かぬうちに疲弊していく。
目指しているものが見えているようで、本当は迷子になっている。

そんな状況が生まれてしまう。
これが、独占欲がどんどん成長していってしまっている状態。

度が過ぎた独占欲は「支配」に変わってしまう。自分自身の支配。そして「ソレ」に対しての支配。

うまくカチッとハマっている時はいいけど、ハマらなくなった瞬間に疲弊し、崩れていく。

そして、崩れ去ろうとしているときに、独占欲はさらに悪さをする。足掻いて、足掻いて、足掻きまくって、状況をより悪化させていく。

「ソレ」は私のもの。
手離したくない!

そんな気持ちで、どんどん状況を悪化させていく。

怖いんですよね。
なくなるのが。
だから、足掻いちゃう。


■ 本当に「ソレ」は必要?

では、ここで一呼吸おきましょう。
ちょっと怖い話を書いてきましたが。
この独占欲、絶対悪ではないんです。

あくまでも個人的な見解だということは先にお伝えしておきますが、適度な独占欲は「こだわり」や「責任感」「愛情」と言う形で表に出てくると思っています。

だからこそ「独占欲=悪ではない」と思っています。

ただ、よく考えて欲しいんです。
周りをもっと見回して欲しいんです。

本当に「ソレ」はあなたにとって必要なのでしょうか。本当に「ソレ」を手離したら、あなたには何ものこらないのでしょうか。

独占欲は思考力を低下させる。
独占欲は視野を狭める。
目隠しをしちゃうんですよね。
そして冷静さを失ってしまう。

だから、もっと考えて、もっと周りを見て欲しいんです。そして、冷静に自分の置かれている状況を客観視して欲しい。

「ソレ」は本当に必要ですか?
手離したら、本当に何も残らない?


■ 手離してもいいものもある

さて、先ほど

最近、とあるものを手離しました。
手離したというよりも「手元から離れた」の方が正しいかもしれません。
■ 成長する独占欲 冒頭

と書きましたが、独占欲が強い人間が「ソレ」を手離したらどうなると思いますか?

メンタルやられそう。
何とか繋ぎ止めようとしそう。

そんな風に思いませんか?


では、ここからは答え合わせといきましょう。
独占欲が強い私が「ソレ」を手離したらどうなったのか。


自由になりました。


そう。自由になったんです。

いざ「ソレ」が手元から離れるとわかった瞬間。少し寂しさを感じたといえば感じたのですが、それよりも何故か「スッキリした!」というのが正直なところ。

肩の荷が降りた。
背負い込んでいたものを降ろせた。
そんな感覚でしょうか。

その時に気付いたんです。
あぁ、私が私らしく無理なく過ごせていなかった原因の一つが「ソレ」だったんだ…と。

こう書くと「ソレ」が悪いものに見えてしまうかもしれませんが、そうではなくて。

「ソレ」に対しての思い入れが強すぎて「なんとかしなきゃ」って思って、あれやこれやと詰め込みすぎてしまっていたということなんです。

「ソレ」自体が良い、悪いではなくて。

その結果、しんどかった。
本当に自分がやりたいことではないのに、「ソレ」が自分のやりたいことなんだって錯覚して「ソレ」中心の生活になっていた。勉強する内容も「ソレ」に関すること。誰よりも「ソレ」に詳しくなって役に立てるようにしよう。って。手離したくないから。

「ソレ」ありきの生き方。

だから、自分らしさなんてどこにもないし、何をしても満たされない。ふとした瞬間に「何やってるんだろ?」ってなる。そして「これだけやっているのに」って訳のわからない怒りに近い感情まで生まれてしまう。

それでも「ソレ」を私の力で成功させる!なんて意気込んで、どんどん独占欲の渦に飲み込まれていった。

ただ、しんどかった。

だから、今回「ソレ」が手元を離れることになった瞬間に、全てのものから解放された気持ちになったんだと思います。


あ、私、コレで自由だ。


そう。私にとって「ソレ」は手離していいものだったということなんです。

時間をかけて取り組んできた分、手離したら何も残らないんじゃないかって不安もあった。私が何とかしなきゃ!私がいなきゃ!他の誰かには任せたくない。って独占欲がむくむく育っていたのが正直なところ。

だけど、私は手離したことで、自由になれた。そして、自分が「本当にやりたいと思っていたこと」ともう一度向き合うことができた。

新たな一歩を踏み出すキッカケになった。

そして、もう一度しっかり周りを見渡してみたら、この新たな一歩を応援してくれる仲間や賛同してくれる仲間がたくさんいました。

手離さないままでいたら、きっとこの今の景色は見えていないし、どんどん疲弊して嫌な人間になって行っていたと思います。

もちろん、何が何でも手離したくないものはあると思います。だけど、それが不安や恐れからきているのであれば、思い切って手離してみることで、あたらしい世界が開けるのではないかと思います。

強すぎる独占欲は
自分を苦しめる。
相手を苦しめる。

視野を狭め
思考力を低下させる。
その不安がいつまでもつきまとう「安心」は偽物かもしれない。

手離してもいいものはある。
本当に「ソレ」はあなたにとって必要なものですか?

もちろん無理に手離す必要もないし、本当に必要なものは手離しちゃいけない。ただ、両手いっぱいにいろんなものを抱えていると、守りたいものが守れなくなることもあります。

取捨選択
整理整頓

生きていく上で大切なことです。
持てるだけ持ってもしんどくなっちゃう。
人間にはキャパがあります。

何が何でも守りたいものをしっかり守るためにも、手離していいものを手離しておいてはいかがでしょうか?

今回は「独占欲と手離すということ」をお届けしました。ご覧いただきありがとうございました。


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