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ペラッペラ人生②ガサガサって何か分かる?

今日はお昼寝を一瞬してしまいましてそこで夢をみたんですが

僕が力士になっていて、なぜかイヤホンをまわしの中に片づけようとして、全然片付かず、土俵の外にポイって投げようとするも、手に引っかかってあたふたしているところに行司さんが「はっけよーい、のこった!」って大きな声で言って、結果イヤホンをグルングルンとまるでモーニングスターのように振り回して戦う新しいスタイルの力士になる夢でした。

あれなんやったんや。夢占いお願いします。

花岡です。


夢の話は全然関係ないんですけどタイトルにあるガサガサって何かしってます?

冬場のストッキングの電線の原因にもなるかかとのガサガサとか、手触りがトゲトゲしたものや、汚れた部屋や散乱した紙を分けながら何かを探している時などに使われる擬音なんですが、他の意味もありまして。

僕のように水槽などのアクアリウムが好きな人で、日本淡水魚、いわゆる川魚の飼育が好きな人は知ってると思いますが

川にお魚さんを獲りに行く事をガサガサっていうんです。

googleやyoutubeで『ガサガサ』で検索すると、川魚を獲りに行ったり釣りだったりの動画が大量に出てきます。

僕のアクアリウム好きはこのガサガサからきています。ガサガサめっちゃ好きなんです。飼育していたイモリやフナもガサガサで捕獲してきたものでした。


何歳だったか忘れましたがまだ僕が小さい頃によく両親や、じいちゃんと近所の川にガサガサしにいってました。

簡単に獲れるメダカやカダヤシ、細めの用水路が川に繋がってる境目に網を置いておき、用水路の奥の方から棒でつついて魚を泳がせ、最終的にセットした網の中に逃げ込ませるような方法で捕まえていたタナゴやフナ、釣る事も出来るザリガニ、そして、空き缶の中に入り、空き缶の中で脱皮を繰り返して空き缶の出口より大きくなってしまい出れなくなったモクズガニ、あの頃はタイコウチやミズカマキリといった水生昆虫もたくさん獲れていました。

3、4歳の頃はたしか、車や工事現場などで使われるトラックなんかに夢中だったはずなんですが、幼稚園の頃はもうすでに水槽何個も買ってもらって、色んな生き物を飼育していた記憶があります。車にはいまでも一切興味ありません。どのタイミングで趣向が変わったのか全然覚えていないのですがいつの間にやら生き物が好きになった僕。

幼稚園の頃から毎年サワガニを獲りに山奥の清流まで連れて行ってもらってましたし、昆虫も好きでカブトムシなんかもよく捕まえに行ってました。これはまた今度。

小学生になり、友達と家でゲームしたり、公園で野球やサッカーしたり普通の小学生の様な事も全然やっていたのですが、それよりも僕が一番楽しかったのはガサガサでした。網とバケツさえあればそこから可能性は無限なのです。何がとれるか分かりませんからね。幅の広い川では何もできないので用水路を探し、目で魚影を確認し、網のみで捕まえる。これが楽しくてたまりませんでした。

しかし、目の前に緑広がる田舎で育つとみんなそれに慣れてしまうものです。生き物なんかいて当たり前、捕まえてじろじろみて何が楽しいん?当時友達はそんな感じの態度でした。

人間は自分がおかれた環境には慣れるものです。あんなに欲しかったロボットのフィギュアも手に入って飾っているうちに埃をかぶるもんです。

でも僕は自然には慣れなかった。今でもですがずっとずっと胸躍ります。特に夏。

友達が公園でサッカーしたり運動している間、運動音痴な僕は一人、しげみでトンボを追いかけ、用水路でジャンボタニシの産卵をみたりしていました。

小学6年生になっても用水路で魚をとり、中学生になっても休みの日は川へ行き、高校生になっても一人で暇な日は川で魚を探す日々でした。

本当に家でいる時はゲーム、外に出たらガサガサ。ずっとこんな感じでやってました。

そして、大人になり、凄いなと言われたことがあります。田舎育ちの僕としてはなんてことない特技なんですが

用水路や川をふわっと見るだけで、だいたいどこに生物がいるかが分かる能力が見につきました。

魚の場合は川の流れの違和感を探すことで分かります。水の流れの違和感を感じるのです。大きな岩が川底にある時の流れ、深さが変わる時の流れ、捨てられたごみによってできた流れ、魚がいるから出来る流れ、全部違います。違っている部分に違和感を感じるんです。魚影が目で確認できなくても大きめの魚なら分かるようになりました。

中学の頃に編み出した技がありまして。中学の頃の僕は網を使うのを一時辞めていた時期があります。

では何を使っていたのか。

何も使いません。素手です。手づかみでギンブナを捕まえるんです。

その技はいたってシンプル、手元に来たフナを一瞬で捕まえるだけ。鳥のサギの手法と同じです。

まず川に入ります。用水路の大きいバージョンみたいな住宅地に流れているような川の事です。山の中などの上流でもないし、海の近くの大きな川でもないです。あくまで中学生の膝くらいまでの水深の川です。そして橋の下など影になってる部分まで歩きます。屈伸運動のような体系で手を水につけます。この姿勢のまま全く動かずじっとする。歩いてきた時に生じる濁りなどがすべて流れるまでじっと。そして、そこに千年前からあった石の気持ちになります。すっと、心を無にします。すると魚は警戒せずに、普通に周りを泳ぎ始めます。手元にきた瞬間にわしづかみにして、少し手をひねります。これでオッケー。僕はこの技を『千年石の裏切り』と呼んでいました。


高校生になり、用水路の底の泥を見てここでも違和感を感じる技をくしし、どこにザリガニが埋まってるか7,8割は当てれるようになりました。友達からは驚かれます。そりゃそうですよね、さっきまで喋ってたのに急に用水路に腕ツッコんで、腕が地上に出て来る頃には手の中にザリガニ入ってるんですもの。けど見つけると捕まえてオスかメスかの確認をしなきゃ気がすまなくなってしまってました。


そんな僕が高校生の頃、日曜日にいつも通り近所の川で魚獲りしようと、タンクトップにタンパンで川に入って千年石の裏切りをやってる途中にクラスの女子軍団が横を自転車で通りました。

ありえない。僕の地元に女子たちが遊ぶ場所なんかない。そして、高校生の頃はモテることしか考えてなかった僕です。これは見られたらやばい。

こんな姿で、腕は二の腕まで泥が付き、乾いて灰色になってます。いつも格好つけて、髪型とかワックスとスプレーでキメキメの制服なんかも着崩し、バンドなんかやっちゃってる僕がこんな姿見られたらまずい。背中を向けようとしたときに女子の一人が「あれ?花岡くんちゃん?」すぐばれました。

「なにしてんの~?」って話しかけられた時は最高に恥ずかしくなり、テンパってしまって『あぁ~、え、別に?』って答えたあの当時の自分を今でもたまに殺したくなります。恥ずかしすぎる。なんなん「別に」って。川におもいっきり入ってて「別に」はないやろ。特に用事ないねんけどな~のテンションで言うな。



徳島の近所の川はここ何年かで工事が入り、川の生き物の生態系もガラッと変わってしまいました。

当時はフナ、コイ、たまにナマズ、メダカ、タナゴ、オイカワ何かがたくさんいたんですが、今はめっちゃでかいカムルチー(ライギョ)とかバスなんかもいます。クサガメばっかりだったのにミシシッピアカミミガメなんかも少しずつ増えてきています。あんなに田舎なのに。コンクリートでガッチガチに舗装されてしまい、2枚貝なんかもほぼいなくなってしまったのかな。

自然が破壊されているニュースを見たり聞いたりすると本当に切なくなります。なんとなくなんですが、自分が生きてきた場所を、思い出を壊されているようで。

時代は進みますが、進まなくてもいいところもある。変わってほしくない部分もある。

ビジネスシーンは大きく変わっていってほしいですが、自然は変わらず、ずっと人間と寄り添って生きていってほしいです。



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花岡ショー

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