ぺらっぺら人生:運動神経なしコンビ
オリンピック開催中止を叫んでいた声も、いざオリンピックが始まってしまうと、テレビでは放送されず、やんややんやのアスリート頑張れ金メダルサイコーな空気が出てきましたね。
小さいころからオリンピックに対しての感情がほぼ0と言っても過言ではないくらいなく、やってるなぁ、もう4年たったのかぁくらいなので、5年ぶりのオリンピックでも特に思うこともなく、テレビで見ることもなく、ニュースでやっていれば目に入るし見るってくらい。だけど、LINEニュースの通知が多すぎてうざくなったので、通知オフにする。それくらいの関心しかありません。
芸能人や有名人などにミーハー心がいっさいない僕なので、オリンピックに対しても『4年に一度の世界大会』、それ以上でもそれ以下でもなく、アスリートに対しても、『運動神経がよく、他の人より頑張った人』というイメージのそれ上でもそれ以下でもない。
なぜこんなにも興味がなく、冷めているのか。
ミーハー心がないのも、もちろんそうなんでしょうけど、オリンピックに関しては
もしかしたら僕が物心がついた時から『運動=苦手なもの』というイメージがついているから興味がないのかもしれない。
子供の頃って4月生まれの子がほかの子よりもなんでも優れているじゃないですか。早生まれの3月生まれの子からしたら約1年差があって、小さいころの1年差ってめちゃくちゃでかいじゃないですか。身体能力も全然違う。
だから4月生まれの子は「あれ?俺って運動出来るんじゃね?」って思いやすくて、スポーツも好きになるのに対し、11月生まれで小学生時代身長も前から2,3番目だった僕は身体能力も低く、運動は苦手、嫌い!ってなってしまったのです。
で、僕は石の下のダンゴムシを集めたり、自由帳にドラゴンボールの絵ばかり描く小学生になりました。小学校1年生の頃のあだ名は虫博士。
6,7歳で博士って呼ばれる奴、運動出来ない率100%じゃないですか。運動できる奴は博士ではなく、名前で呼ばれますから。
休み時間にサッカーをやることになり、サッカーが得意な4月生まれが、二人でじゃんけんをし、勝ったほうから順番に、チームに欲しいメンバーを選んでいくというチームの決め方があるのですが、だいたい僕は最後まで残っておりました。僕を入れるか入れないかのじゃんけん大会が開催されたこともあるくらい特別な存在の僕でした。
虫を追いかけるのは好きで、木登りはよくやっていたので、その延長なのか鉄棒で逆上がりとかは出来ました。家帰ってから体に知らない痣が出来ていたことは日常茶飯事でしたが。
高校生の頃、体育の時間でバレーボールやサッカーの日がありましたが、僕はそこでも名前を呼んでもらえず。呼ばれていた名前は『穴』です。僕のところにボールを出せば穴に入ったように抜けるからです。
いじめられているようにも読めますが、全くそんなことはなく、いじられているってほうです。僕自身、自分に運動神経はないのをいいことに、体育はできませーん!助けてー!と適当に授業を受けて、体育の先生と仲良くしていれば赤点になることもなかったですし、楽に過ごさせていただいておりました。
役者になってからもダンスシーンなんかは誰よりも覚えるのも遅いし、人より練習していたと思いますが、それでも一番下手でしたから、顔だけは明るくしておこうとか、もうごまかすしかありませんでした。質が悪いのが、見た目的に運動神経よさそうって言われることが多かったところです。足早そうとかバスケやってそうとか言われておりました。が、実際は走るフォームは水鳥が羽ばたく前に助走をつけて飛ぶんですが、それとうり二つなランニングフォームですし、バスケは出来もしないし、詳しくもないくせにレイカーズのリバーシブルを買うだけの男でした。
運動神経が悪すぎて、大人になってからも極力本気で運動しなくちゃいけない場面は避けていたのですが、そんな僕よりも運動神経悪めな人と出会うこととなります。
相方の中西さんです。
しっかりスポーツ勝負をしたことはないのですし、ボクシングジムなどに通っていた経験があるため、ボクシングで勝負しようものなら僕が負けるのでしょうけど、ほかは勝負するとどうなるんでしょうね。
運動神経というか体の使い方というか、頭でイメージした動きに対して、体がその通りに動かないって説明が一番それっぽいのかなと。
スキップがうまくできない人のあの感じです。
一度ネタで、猿人というかゴリラ的なものに中西さんが扮するシーンがあったんですが、中西さんの演じるゴリラは、なぜかしゃくれていて、ぴょんぴょん飛んでいました。
普通の人に「ちょっとゴリラやって」というと、鼻の下を伸ばし、前かがみになり、たまに両手で胸をたたいてみたり、ウホウホ言ってみたり、バナナを剥いて食べる様を表したりと様々でしょうが、中西さんの演じるゴリラはなぜかしゃくれていて、ぴょんぴょん飛びながらウホウホ言ってました。
ウホウホしかあってない。
猪木の物真似する人の動きです。
ネタ合わせ出来へんくらい笑いました。
本人も「なんかちゃうよなぁ」と言いながら、真面目にしゃくれ続けるので、それがおもしろくてたまらなかったんです。
途中しゃくれながら、胸たたいたりしていて、どんどんおかしくなる様にもう…
笑いながら「顎出さんと、鼻の下伸ばし」とアドバイスをして、事なきをえました。
中西さんは自分でも運動神経ないと言ってましたし、さかなDVDは運動神経終わってるコンビだったわけです。
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