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【アレルギーも個性の1つ?】海外で実感した多様性

こんにちは!


今回は、

私が感じた「多様性」についてお話しします。



軽く自己紹介をすると、

私は幼い頃から食物アレルギーを持っています。

米、卵、牛乳、小麦、大豆、ナッツ、エビ、カニ、キウイ etc.
(書ききれないのでこのくらいで)

現在のアレルギーは、
ナッツ類と牛乳(調整次第で摂取OK)



食アレ本人や保護者にとって

食物アレルギーは、かなりの厄介物ですよね。

・命に関わるもの
・常に気を張っていなければならない
・周りに気を使わせてしまう

私も食物アレルギーは、

ただの劣等感の塊でした。

「みんなできるけど、自分にはできない」

当時はこんな心境です。



ですが現在、

私はアレルギーを病気ではなく

個性の1つとして捉えています。

向き合い方の変化によって

もちろん注意は怠りませんが、日常生活でプレッシャーに感じず

ストレスが溜まらないようになりました。



きっかけは、


ベジタリアン、ヴィーガン、ハラルフード、食物アレルギー etc.

様々な価値観や背景を持つ、友人達との出会いです。


私は1年間オーストラリアにいた経験があり、

豪州の人はもちろん、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア

色々な国の人々と生活していました。


今回は、
私が多様性を感じた出来事の1つ紹介します。



【ラザニアパーティー】


その場所では30人くらい生活していて、ほとんどがヨーロッパ人とアメリカ人で

日本人は私を含めた2名でした。
いわゆるバッパーです。

共同生活ですが、とても居心地の良い空間でした。

ある日イタリア人が、ラザニアパーティーを主催しました。

参加費が 1人 10$で、本場のラザニア。最高です。

私は予定があったので少し遅れて参加すると、

赤色と緑色の、2種類のラザニアが並んでいました。

緑色というのは、ヴィーガン用のラザニアです。

ヴィーガンの人は少数派ですが、2種類が同じ量が用意されていたので

ヴィーガンでない人も緑色のラザニアを食べたりして

「美味しい」がテーブルで飛び交っていました。

その場にいて、

当然のように少数派に合わせる風潮が心地良いと感じつつ

私は、そんなに緑が美味しいのか?と手を伸ばした瞬間

アメリカ人の友人が強めに私の名前を呼びました。


振り返って何かと聞くと、緑ラザニアは私の食物アレルギーである

ナッツ類が ふんだんに使われているとのことでした。

(完全に私の確認不足です…本当に危なかった)


そして友人から

「ヴィーガンの方はナッツ使っているから、(名前)は赤色のラザニアたくさん食べな」


彼には数週間前に少しアレルギーの話をしただけなのに、

人混みの中、私のことを気にしてくれ

食べれる料理をたくさん食べてと言える優しさ。

何より一連の流れで、

私に劣等感を感じさせないような自然さ。

その友人からしたら、当たり前の事だったのかもしれませんが、

私にとっては感謝と衝撃のラザニアパーティーでした。



多数派の優先ではなく、

かといって少数派を特別扱いするわけではない。

「みんな違ってみんな良い」というスタンス。

まさに多様性を受け入れ、相手への思いやりで溢れた空間は

とても居心地が良かったです。



後に知ったのですが、

私を救ってくれた、ルーク(アメリカ人の友人)は ゲイでした。

本人がLGBTという、性的指向が少数派だからこそ

様々な人に対して思いやりを持って接することができる。

そんな想像ができるくらい、彼は人気者でした。



私も少数派という経験があるからこそ、

相手と自分の「個性」を

大事にしていきたいと強く思います。


そんな思い出深いラザニアパーティーでした。

思いやりで溢れる世の中にしていきましょう!



最後に、
イタリア人が作るラザニア
めちゃくちゃ美味しかったです。


ではまた。

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