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第14回 しじみ売り

前回、。(まる)のイラストは、ハチの必死さが可愛らしかったですね。もし、ハチが僕だったら…...見苦しいイラストなっていたでしょう。その場合、元のお話も落語ではなく、ただただ気持ち悪いモテないおじさんのドキュメンタリーになっていたかと思い、ゾッとしました:;(∩º﹏º∩);:
くわばらくわばら((゚Д゚ll))ガタガタ

次回の。(まる)のイラストは、21日(木)に公開予定です。

今回の伝言ゲームのテーマは笑福亭希光さんの「しじみ売り」です。


○落語会
芸協カデンツァ定期公演
会場:ミュージック テイト

定席の寄席でも30名以下の日があるご時世、二ツ目ばかりの落語会にしては上々の客入り…?正直言えば少し寂しいが仕方ない。


○演者、演目
立川幸之進 寄合酒
古今亭今いち 初天神
笑福亭希光 しじみ売り

公演時間はいつもと同じ、演者さんは3人。
新年初のカデンツァ定期公演。もちろん演者さんそれぞれこの会の初高座。さらに、今いちさんと希光さんは1月のお噺。幸之進さんの寄合酒を含め力の入る長講ばかり。笑いあり、聴き応えありの高座の連続で大満足!いつもよりちょっと得した気分になった(^^)v

○ゲームのテーマとした演目
笑福亭希光 しじみ売り

概要
不遇な身の上だが働き者で家族思いの子供、お金にも心根もケチ臭いがどこか憎めない口入れ屋の若衆(人夫?)、口入れ屋の親方の会話で繰り広げられる人情噺。
十日戎(1月10日)の寒い夜、子供が口入れ屋にしじみを売りに来る。この子が目に留まり、桶のしじみを全て買ったり、身の上話を親身になって聞く親方。話を聞く内に、この親方、子供の不遇な生活の原因が自分にあったことに気付く。その原因とは、良かれと思ってした過去の人助けだった。物語は親方がかつての自分の行動と子供の境遇に思いを巡らせて終わる。

このお話、ネットで調べるとサゲや終わり方は台本や演者によって様々あるようなので、サゲを楽しみにこの噺を聴くのもおすすめです!

実際に、講談でこの後にもう1つの物語が続く高座を聴いたことがあります。この時は、口入れ屋の親方は鼠小僧次郎吉で全く印象の違う物語でした。

希光さんの高座は、桂枝雀師匠の新作台本を手掛けておられた小佐田定雄さんの台本で関西のさる師匠から教わった噺のようです。

さて、希光さん、とっても多才な方です!
落語も古典も新作の二刀流。
伯山TVのカメラマンの一人。
毎日のラジオ番組配信。
芸協カデンツァの配信係?
鹿芝居(はなしかのお芝居:rakーbang)の制作メンバーかつ役者。
楽器演奏、ダイエットマスター?(笑)…etc
キリがありません!

そんな希光さんの人情噺を今回初めて聴かせてもらい、
改めて多才さを実感ーーーん!
淡々と進められる高座に散りばめられる人間臭さ。
物語を飽きさせないタイミングの笑わせ所。
聴き応えがあるのに時間を感じさせない高座。
希光さんならではの多角的な視点が物語の演出に影響しているのではないかと思った。

ともかく、満足度の高い高座にシビれた(> <))))

○まとめ
・台本毎、演者毎、高座毎に異なるサゲ!あなたがその日出会ったサゲはその日だけのものかも知れません!
・多才な希光さんの人情噺。

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