早大生からパチプロへ♯2 挫折


挫折

みなさまは人生において、挫折したことがあるでしょうか?

私はあります。

稼ごうと思ったパチンコで勝てなかったときです。

学費に当てるはずだった50万円以上のお金を遊びに使い込み、その補填のために始めたパチンコがまあ勝てない。まあ勝てないのです。


ちなみに人生において私が挫折を味わったのはたった2回だけです。

大学受験のときもロクに予備校に行かず早稲田に受かりました。あまりに不真面目に写ったのか、そこの塾長に卒業間際に「君は大学生になってから思いっきり苦労するからね」という呪いの言葉を吐かれたくらいです。本当にめちゃくちゃ苦労しました。私の大学生活が苦労まみれだったのは5割くらいはこの女の言霊のせいだと思ってます。

そんな感じのちょっとした天才タイプだったので、挫折なんて大してしたことがなかったのです。その内の1回がこのパチンコ勝てない騒動だったので、その衝撃の大きさがわかっていただけるでしょうか?


あとの挫折は中学生の頃に彼女が別の男にキスしてたときと、大学1年生の前期に取れた単位が2単位(卒業には128単位必要)だったときと、大学6年生くらいのときに千葉にある鋸山に登ってる最中に辛すぎて階段で嘔吐したときくらいのものです。

思えばいっぱい挫折してました。書き出したらキリがないくらいありました。全然天才タイプじゃないです。ちなみに私の性癖にNTR属性が追加されたのは絶対に中学生のときだと思います。もし過去に一度だけ戻れる機会があったとしたら、その現場を覗きに行くもんな。クラスみんなの前でお披露目したのに、なんで私だけ見させてもらえなかったのか本当に意味がわかりません。そんな見せ物、私も見たかったですよ。

あと鋸山で吐いた話を元登山部の人に話したら本気でドン引きされました。曰く「あんなの丘」とのことですが、体感ではエベレスト級に辛かったです。ここで死ぬんじゃないかと思ったもんな。


転機

借金を返そうと思い始めたパチンコでしたが、思うように勝てない日々が続きました。居酒屋でバイトもしていましたので借金が膨らみはしなかったものの、減りはしないという現状維持の日々が続きました。

当時パチンコであまりに勝てなさすぎてたどり着いた結論は「1円パチンコで打つ」ということです。

パチンコという遊びは、基本的には一玉4円のレートで計算します。1万発使えば4万円の負けですし、1万発出せば4万円の勝ちのようなものです。

1円パチンコというのはそれが一玉1円のレートになりますので、1万発使えば1万円の負けですし、1万発出せば1万円の勝ちになります。

つまり勝っても負けても1/4の優しいレートということです。

当時の私はこう思っていました。(どうせ勝てないんだから、だったら負け額を1/4に減らした方が良い。1円パチンコを打つ俺はなんて賢いんだ。)

だったら打つなという話です。

そういう正常な判断が出来ないのがパチンカスですし、当時の私は完全にパチンコに魅了されていました。勝ち負けよりも、パチンコを打つのが楽しくてしょうがなかったのです。今でも水族館に行くだけでちょっと興奮するので、完全に海物語のせいです。

ちなみに借金を返すために始めたパチンコではありますが、出どころは親の金なので危機感はあんまりなかったです。そういう部分で必死さに欠けていたところがあるのは否めません。そのうちパチンコで勝てるようになるのですが、その金を親に返すことなく遊びに使っていました。私としてはその金については完全にバックレたつもりでいるのですが、未だにその話題を蒸し返されます。その度に下を向いてやり過ごしていますし、もう時効だと思うので本当にやめてほしいです。

そういった流れで半ばパチンコでの負けを許容し始めてた私に、転機が訪れました。高校の同級生がパチプロになっていたのです。彼との再会を機に、私はさらにパチンコの沼に沈んでいきました。

To be continued...

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